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目配せに機械も反応

人体のリモコン化(NTTドコモ、日立製作所、米マイクロソフト)

2010年1月15日(金)

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人体の動作をそのまま「リモコン」として、使い勝手を高める研究が活発になってきた。NTTドコモは、眼球を動かすだけで携帯電話を操作できる技術を開発した。「デジタル機器は苦手」というユーザーまでも取り込めるか。市場拡大への期待も高まる。

 目を動かしたり、手を振ったりするだけで、曲を再生したり、テレビのチャンネルを切り替えられる。

 これまでパソコンやテレビ、音楽プレーヤーといった電子機器の操作は、キーボードやマウス、リモコンやコントローラーといった機器を介して行うのが主流だった。こうした操作に機器を使わず、人間の動作を活用する取り組みが進んでいる。

 米アップルの携帯電話、「iPhone(アイフォーン)」や米マイクロソフト(MS)の基本ソフト「ウィンドウズ7」を搭載したパソコンは、画面に触れる指の動きで文字の拡大や画面の回転などができる。こうした人体の動きを使った機器の操作方法は直感的で分かりやすい。これをさらに推し進め、目の動きをリモコン代わりにする研究に取り組んでいるのがNTTドコモだ。

目を動かすと耳の電位に変化

 神奈川県横須賀市にあるドコモの研究開発施設。イヤホンをつけた開発者が目を左、右と動かすと、スピーカーから音楽が流れ始めた。目を1回転させれば音量調節。右、右と連続して目を動かせば曲のスキップだ。曲を楽しんでいる最中に電話がかかってきたというデモもこなしてみせた。

 街中や電車の中で目をキョロキョロさせていたら怪しまれるのではないか。そう思うかもしれないが、懸念は無用だ。ドコモが開発した技術では、目を閉じて眼球を動かしても操作できるからだ。その秘密はイヤホンの中に仕込んだ電極センサーにある。

 人間の目は数十ミリボルトという微弱なレベルで帯電している。角膜側はプラス、網膜側はマイナスとなっている。その眼球が左右に動くと、耳など周辺の部位の電位がさらに微弱なマイクロボルト(マイクロは100万分の1)のレベルで変化する。

 ドコモではイヤホンにこの微弱なレベルの変化を精密に計測するセンサーを組み込んだ。左右の耳の電位の変化を計測することで、眼球の動きを分析する。眼球の動きに携帯電話での音楽再生・停止、音量調整、発着信などの操作を割り当てておけば、目の動きだけで操作が可能になるというわけだ。

視線で操作できるイヤホンを開発
満員電車や買い物帰りで両手がふさがっているような状況でも、左右に目を動かすだけで携帯電話や音楽プレーヤーを操作できる。まぶたを閉じていても眼球の動きは検出できる(写真:皆木 優子)
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「目配せに機械も反応」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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