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海援隊のように脱藩浪人が集まった

神蔵孝之・イマジニア会長が語る「草創期」、そして今の懸念

2010年1月14日(木)

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 原口一博総務相や前原誠司国土交通相など、政治家になったOBが目立つが、松下政経塾が人材を輩出してきたのは政界ばかりではない。

 経済界や教育界など様々な分野に人材を供給してきた。ビジネスの分野に進んだ卒業生で最も成功している1人が、神蔵孝之氏だ。IT(情報技術)ベンチャーの「イマジニア」を創業し、同塾出身者で初めて株式上場を果たした。

「坂本龍馬の海援隊に集まった脱藩浪人たちのように、安定志向という世間の常識にとらわれない個性豊かな塾生が集まった」

 2期生で1981年に入塾した神蔵氏は、創設まもない塾の様子をこう回想する一方で、ブランド化した現在の塾に対する懸念も示す。


(構成は中野目純一 日経ビジネス記者)

 松下政経塾出身の政治家が増えて、大臣に就く卒業生も出るようになりました。それに伴って、塾も世の中に広く知られるようになり、塾そのものがブランド化しています。「松下政経塾に入塾すれば、議員になれる確率が高い」と見られているからです。

 私が入塾した時には、松下政経塾からここまで多くの政治家が輩出されるようになるとは、ほとんどの人が思っていなかった。1980年に開塾した頃はまだ、「地盤(選挙区の支持基盤)、看板(知名度)、かばん(選挙資金)」がなければ、選挙で勝てないというのが常識でしたから。

「そんなところへ行って大丈夫か」と心配された

神蔵 孝之(かみくら・たかゆき)氏
1956年東京都生まれ。80年早稲田大学商学部卒業、トヨタ自動車販売(現トヨタ自動車)入社。81年松下政経塾入塾。ミサワホームを経て、86年イマジニアを設立し、社長に就任。96年店頭市場に株式を公開。2006年から会長兼CEO(最高経営責任者)。現在、松下政経塾の理事も務める
(写真:陶山 勉、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 私は81年に入塾した2期生ですが、その前はトヨタ自動車販売(現トヨタ自動車)に勤め、広報の仕事をしていました。会社を辞めて松下政経塾に入ることを明らかにした時、周囲からは「そんなところへ行って大丈夫か」と心配されました。

 当時はまだ、大企業で定年まで勤め上げるという安定志向が強かったですからね。それに、松下電器産業(現パナソニック)の創業者である松下幸之助さんが設立したとはいえ、松下政経塾はまだ海のものとも山のものとも知れなかった。「松下政経塾に行く」と言うと、「それは学習塾ですか」と聞かれたこともありました。

 今でこそ塾の研修カリキュラムも整っていますが、2期生の私たちの頃は、塾の側も教育内容は手探りの状態。カリキュラムなんて、あってなきがごとしでした。

塾生の選考基準は「運の良さ」

 何しろ塾生の選考基準からして変わっていた。

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「海援隊のように脱藩浪人が集まった」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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