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藤井辞任で動き出すポスト鳩山

  • 杉山 俊幸,加藤 修平

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2010年1月18日(月)

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藤井裕久財務相の辞任を受けて、菅直人副総理が後を継いだ。ポスト鳩山に菅氏が意欲を見せるほど、政策立案の司令塔がより不透明になる恐れも。藤井氏に次ぎ、鳩山由紀夫首相も辞めたいそぶりを見せ始めた。

 唐突に見えた藤井裕久財務相の辞任劇。ところが、既に昨年暮れの段階でこうした事態は予想されたことだったという。鳩山由紀夫首相に近い人物が明かす。

 「昨年末の12月28日に検査入院した時点で、藤井さん周辺から鳩山さんのところに辞任の可能性ありとの情報が伝わっていた。鳩山さんは菅直人副総理に後任含みで相談をしたようです」

 普天間基地の移設問題など結論の先送りが求心力の低下につながっている鳩山首相が、かくして財務相の後任人事では珍しく即断即決を下した。ただその決断は、政策立案の司令塔をより不透明なものにする恐れがある。一方で、首相自らの後継を暗示する皮肉な結果を招いている。

財政のアクセルとブレーキを持つ

 「経済財政相の続投は、菅氏が自分で希望したものです」

 内閣府幹部は、舞台裏をこう説明する。鳩山首相から打診を受けた菅氏が、財務相を引き受けるに当たって、こだわったのが経財相を兼任することだったというわけだ。

 その心は、いかに。財務相となれば予算折衝などを通じて各省庁との実務レベルの連携が密になる。ただ財政の番人である財務相は、景気対策などいわゆる前向きな国民受けする仕事が少ない。それを経財相として担う、といったものではなかろうか。ポスト鳩山をうかがうなら、こうした両輪を持つ方が得策と考えた節がある。

 経財相は2001年に中央省庁が再編されて以降、政府の経済政策のかじ取り役をずっと務めてきた。象徴的なのが小泉純一郎政権の時代だ。経財相となった竹中平蔵氏が経済財政諮問会議を舞台にして、経済財政の基本方針を「骨太の方針」としてまとめることを定着させた。政権の最重要テーマとなった郵政民営化も、この会議が筋道をつけた。

 政権交代で諮問会議という舞台は機能しなくなったが、経財相が景気悪化などに対応する経済対策の責任者であることに変わりない。景気対策として必要な財政はどの程度かを提示する。

 これを受けて、財政規律を重視する財務相として、それが妥当なのかを判断する。つまり、財政にまつわるアクセルとブレーキの2つについて、菅氏は手元で調整できる立場となった。

 経済分野の経験は乏しいと言われる菅氏だが、経財相になってからの評判は必ずしも悪くない。例えば昨年11月、日本銀行が景気判断を上方修正する中で、日本経済は物価が持続的に下がる「デフレ状況という認識だ」と述べたこと。その後、日銀も白川方明総裁が日本経済はデフレとの認識を示し、内閣府の官僚が「菅経財相がいい時期に決断してくれた」と胸をなで下ろす場面も実際あった。

司令塔は菅氏? 仙谷氏?

 ただ、菅氏が経財相としての役割を果たせばそれだけ、今後政権内に大いなる矛盾が頭をもたげる恐れがある。

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