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日本再耕計画で、日本を最高に!

【第13回】農林水産省 鈴木憲和氏《前編》

  • 佐藤 ゆみ

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2010年1月18日(月)

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佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 鈴木さんは農林水産省では普段、どのようなお仕事をされているのですか?

鈴木 憲和(以下、鈴木) 消費・安全局総務課で、法律や政令のチェックをしてます。

佐藤 農業振興は、国民にとって大きな関心事です。普段の業務から、いろいろと気づくことも多いと思います。

鈴木 憲和(すずき・のりかず)氏
東京都出身。東京大学法学部卒業後、2005年、農林水産省入省。農水省では、品目横断的経営安定対策の導入に伴う、主要食糧法の改正に携わる。内閣官房出向時には、安倍晋三政権の「美しい国づくり」推進室で、広報戦略を担当。現在は、食品の安全分野を担当する消費・安全局総務課に所属。 2008年末から、農水省の若手で「日本再耕プロジェクト」を行い、週末は畑に出ている。
(写真:佐藤 ゆみ)

鈴木 農業が抱える様々な問題と、その対策としての法律や政令を見ていて、「耕作放棄地が少なくなる」ということが、「農業が元気になっている」ということではないかと気づきました。ある意味、あらゆる農業問題の象徴じゃないかなって。

佐藤 確かに、高齢化、担い手不足、米価の低下、消費者のコメ離れなど、農業の問題すべてが、耕作放棄地ができる背景にありますね。

鈴木 そうなんです。一番の問題で、根底にあるのは、「農業は儲からない」からです。

佐藤 おっしゃる通りだと思います。去年、農業問題に関する講演をした関連で北海道の農家や農業協同組合(農協)の関係者に取材したところ、「あなたは農家へ嫁に行きたいですか?」と聞かれました。

 きついし儲からないから嫁が来なくて担い手がいなくなると。だから「嫁に行きたくなる農業」にすることが一番ということで、それは「儲かる農業」にすることだという話をしていました。

鈴木 要するにそういうことです。そのためにも、もっと農業をおしゃれにしたいですね。若い人に来てほしい。大手のスーパーマーケットが消費者のために安くするというツケがどこに回っているの? と考えると、生産者にしわ寄せが行っています。これは、消費者の「安さ追求」の姿勢が、知らず知らずのうちに、実は、日本の農業を厳しい状況に追い込んでいるかもしれないということなんです。

佐藤 農業に無関心な消費者の存在もそうですし、農業や農協など団体の保護のためにグローバル化に対応できなかった農政も、補助金と引き換えの生産調整などで自立できなかった農家の体質もそう。誰もが日本の農業の衰退に関わってきたと思います。国民1人ひとりの問題として、農業を考えたいですね。

まずは農業を体感したかった

佐藤 鈴木さんは、耕作放棄地で農業をされていらっしゃいます。この取り組みのきっかけは何だったのでしょう?

鈴木 農業がどういうものなのかを実際に知りたかったのが最初の動機です。よく、役所の机で農業関連の法案チェックなどをしながら、これでいいのだろうか、実際はどうなんだろう、現場に出かけたいと思っていました。仕事じゃなく、個人として行くと、生の声が聞こえるんじゃないかなって。農業とはどういうもので、どう感じるものなのかを実感してみたかった。

 ただ視察に行くだけでは、分からないものです。そして、週末に農業を手伝いに行っているだけでは農家の気持ちにはなれませんし、断片的にしか分からない。1年間トータルで、季節や温度、雨や風によって何が違うのか。風が強いとか、寒いとか、やっぱり肌で分からないと、と思って。

 でも、私には農地もないし、農家にはなれない。何をしたら分かるんだろうと思っていました。そこに、知り合いの大学生から、ある農家を紹介されたのが直接のきっかけです。

佐藤 現場の実際を肌で感じたいと思われたのですね。耕すことから始められたという耕作放棄地はどちらですか?

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