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【隠れた世界企業】工場の大敵、静電気を退治

TRINC(浜松市、静電気除去装置の開発・販売)

2010年1月29日(金)

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電子部品製造、自動車の塗装工程など、生産現場を悩ませる静電気。イオンを飛ばし、作業場ごと広範囲に静電気を取り除く装置を開発して成長した。 トヨタ自動車が採用して評判を呼び、海外勢にも採用が広がっている。

 プラスチックの下敷きを布でこすって静電気を起こし、人の頭にかざすと髪の毛が逆立つ。この状況を再現するため紙と木で作った小学校の理科の授業で使うような簡単な実験装置。

 「見てください。今からこの静電気を除去しますから」

製品を手にする高柳真社長。背後にある2つのポールが「空間トリンク」だ。右下は静電気の実験装置 (写真:堀 勝志古)

 技術ベンチャー、TRINC(トリンク)の高柳真社長は自社開発した静電気除去装置を片手に持ち、実験装置に近づける。スイッチを入れて数秒、逆立って下敷きに吸いついていた紙はしんなりと、すべて下に垂れた。

 電子部品、液晶ディスプレーなどのガラス部品、自動車などの塗装工場では静電気が悩みの種だ。静電気が原因で部品が故障したり、ガラスやプラスチックの表面にホコリがつき不良品が発生する可能性があるからだ。

 静電気除去で独自技術を持つトリンクには、国内だけでなく海外の大手メーカーからも注文が来る。昨年秋には韓国の液晶大手LGディスプレーから問い合わせがあった。1台50万円ほどする据え置き型の静電気除去装置500台を納入する予定で、これはトリンク同製品の1年間の販売量に相当する。

 「世界の液晶メーカーは次々と大型工場を新設していて、一番成長が見込める納入先だ」と高柳社長は胸を張る。

 トリンクは1991年、ヤマハ発動機や通信機器メーカーの技術者を経験した高柳社長が電子製品の受託開発会社として創業した。当初はファクシミリや携帯電話、車載センサーなど様々な製品の開発を手がけていた。静電気除去に関わるきっかけとなったのは古巣、ヤマハ発動機からの依頼だった。

ホコリが舞わない仕組みを開発

 「ボート工場でホコリによる不良に悩まされている。何とかならないか」と知人に相談を受け、導入していた静電気除去機を調べると、改良の余地があると感じた。静電気除去機はプラスイオンとマイナスイオンを高電圧で放射して、静電気を中和するのが基本的な仕組みだ。従来機ではイオンを圧縮空気やファンで飛ばすために、静電気を取り除いてもホコリを巻き上げてしまい、再び対象物にホコリが付着してしまうことがあった。

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「【隠れた世界企業】工場の大敵、静電気を退治」の著者

宇賀神 宰司

宇賀神 宰司(うがじん・さいじ)

日経ビジネス記者

日経クリック、日経ベンチャー(現・トップリーダー編集などを経て、2007年1月から日経ビジネス編集記者。流通、中小ベンチャー、マネジメント、IT(情報技術)を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官