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膠着する日米関係を打破するのは“小沢民主党”か?

安全保障・防衛懇談会の第1回会合に見る変化の予兆

  • 鍛冶 俊樹

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2010年2月26日(金)

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 2月18日、首相官邸で安全保障・防衛懇談会の第1回会合が開かれた。正式名称は「新たな時代の安全保障と防衛力に関する懇談会」で、座長は京阪電鉄CEO(最高経営責任者)の佐藤茂雄氏が務める。鳩山由紀夫首相は「タブーのない議論を行ってほしい」と挨拶したが、趣旨のよく分からない会合に関係者は戸惑いを隠せない。座長の職さえなかなか引き受け手がなく、人選に手間取ったという話も漏れ聞こえてくる。

 そもそも意味不明なのが、この名称だ。自民党政権下で「安全保障と防衛力に関する懇談会」というのがあったが、それに「新たな時代」を被せただけだ。「チェンジ」を謳い文句にしている鳩山政権にあって防衛政策を見直したいのか、継続したいのかがさっぱり分からない。

ブッシュ前大統領がなぜ始球式?

 さらに、もっと分からないのは、会の顔ぶれだろう。11人のうち5人が前政権から引き継がれたメンバーだ。例えば岩間陽子氏はドイツ国防政策に詳しい女性研究者だが、政府機関である政策研究大学院大学教授であり、安倍晋三・福田康夫両政権下で「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」のメンバーだった。この懇談会は集団的自衛権の行使を可能にするために当時の安倍首相の肝いりで発足したもので、ハト派色の強かった福田政権下では重用されずに終わった懇談会である。

 また京都大学大学院教授の中西寛氏も国際政治学における保守派の論客として名高いが、旧安保防衛懇のメンバーである。これらに加えて元防衛事務次官の伊藤康成氏、前統合幕僚長で制服組の斉藤隆氏らが専門委員として参加している。計5人、座長は中立的な議長役に徹することが前提であるから半数が前政権の政策支持者で占められていることになる。防衛政策の抜本的見直しなどできるわけがない。

 ちなみに専門委員とは外交・防衛などで上級公務員として勤務経験がある人物を参加させるための肩書きだが、この新安保防衛懇に外交の専門委員として、しかも旧安保防衛懇から引き続き再任された人物がいる。前駐米大使の加藤良三氏である。まさにこの人こそ、この懇談会のキーパーソンなのである。

 昨年11月3日、プロ野球の日本シリーズ、第3戦(東京ドーム)で始球式に姿を現したのは何とジョージ・W・ブッシュ前米国大統領だった。野球ファンにとっては一体どういうことだか、理解に苦しんだだろう。球場は一瞬しらけた(なんと、どよめきさえ、起こらなかった!)。

 何しろブッシュ前大統領はイラク・アフガン戦争を始めた張本人であり、世界的に評判が悪い。米国には強固な支持者が少数ながらいるものの日本では全くの不人気、プロ野球に登場して喝采を浴びるような人でない事は最初から分かりきっていた。

コメント5件コメント/レビュー

■「米国は小沢を選んだ。・・・ 普天間問題について、鳩山首相も岡田外務大臣も発言を二転三転させている中で、小沢幹事長はほとんど発言をしていないのだ」の記事は大変興味があります。 今のままでは、5月になっても移転先は決着しないと思っていましたが、小沢登場で俄然、変化が起きそうです。しかも、本土に基地を選び新たな日米同盟ができれば、自民は分解ですね。■しかし、一連の中国接近は小沢氏ではないのですかね? 小沢さんは田中角栄の秘蔵っ子ですから、必ずしもアメリカべったりにはならないと思います。■2010年は、東アジアは貿易、軍事方面に目が離せません。これらを取材して、掲載し続けてください。 (団塊メンバー)(2010/02/26)

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■「米国は小沢を選んだ。・・・ 普天間問題について、鳩山首相も岡田外務大臣も発言を二転三転させている中で、小沢幹事長はほとんど発言をしていないのだ」の記事は大変興味があります。 今のままでは、5月になっても移転先は決着しないと思っていましたが、小沢登場で俄然、変化が起きそうです。しかも、本土に基地を選び新たな日米同盟ができれば、自民は分解ですね。■しかし、一連の中国接近は小沢氏ではないのですかね? 小沢さんは田中角栄の秘蔵っ子ですから、必ずしもアメリカべったりにはならないと思います。■2010年は、東アジアは貿易、軍事方面に目が離せません。これらを取材して、掲載し続けてください。 (団塊メンバー)(2010/02/26)

何が言いたいのか判らない。 『日本は米国の方針に黙って付き従う存在で居なくてはいけないのに何をやってるんだ』と言っている様に聞こえる。 小沢氏はかつての日米通信交渉で米国の要求を丸呑みして帰国した人だと記憶している。 あちらには都合の良い人かも知れない。(2010/02/26)

日米間の外交軍事問題を普天間基地移設の一点に絞れることができるのであれば、答えは簡単です。過去の合意を破棄して辺野古に移設しないのであれば、辺野古以上に条件の良い移設先を提示するしかない。はじめにアメリカ側が求める具体的客観条件をしっかり吟味する必要があると考えますが、おそらく佐世保や横須賀により近いほうが、移設先の条件は、辺野古より良くなるでしょう。「辺野古以上に条件の良い移設先を提示する用意があるので、あまり面子にこだわらないでほしい」とアメリカ合衆国政府に言える政治家は、おそらく小沢一郎だけです。もしも、アメリカ合衆国政府の認識がそうで、日本政府の認識がそうでないとすれば、滑稽であると言うしかない。日本の外交と軍事に、合理的精神が欠落しているのでしょう。政治家や官僚だけでなく、外交評論家や軍事評論家にも合理的精神が欠落している人が多く見受けられるので、困ったものだと思います。(2010/02/26)

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