• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

日立金、永久磁石を中国生産

  • 中島 募

バックナンバー

2010年3月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

磁石最大手の日立金属が、中国への進出を検討している。中国内で生産することにより、特許切れのリスクなどに備える。ハイブリッド自動車などの中国生産が加速する可能性もある。

 非鉄大手の日立金属が、ハイブリッド自動車の駆動モーターなどに使われる、高性能永久磁石「ネオジム磁石」の中国での生産を検討していることが明らかになった。2010年春に発表する中期経営計画に盛り込む方向で調整を進めている。

 同社はネオジム磁石の基本特許を保有する業界最大手。世界出荷量でトップシェアを握る。磁石の製造工程で使われる合金を中国で生産するケースはこれまでもあったが、磁石メーカー自らが中国に進出するのは国内大手では初めてとなる。

2014年の特許切れに備える

 これまで磁石各社は、製造技術が中国メーカーに漏洩するリスクなどを理由に、中国進出を見送ってきた。磁石は原材料の配合比などが性能を左右するため、生産現場の技術者を引き抜かれたりすると、“門外不出”の生産ノウハウが外に漏れる恐れがある。それでも同社が進出を検討するに至った背景には、2014年に米国などで磁石の基本特許が切れることがある。

 実はこの特許、中国では1980年代に「公知の技術」として成立しなかった。このため、中国内では同社のライセンスを受けていないメーカーが大量のネオジム磁石を生産している。その規模は日本国内の生産量の2倍とも3倍とも言われる。

日立金属のネオジム磁石
日立金属のネオジム磁石。技術力を武器に中国市場を攻める

 こうした中国製磁石は、現状では米国など基本特許が成立している国には製品輸出できない。そのためこれまでは、同社が中国製の磁石を採用した欧米メーカーを訴えることで、輸出を封じ込めていた。基本特許が切れる2014年以降も周辺特許で輸出の封じ込めを続ける考えだが、特許の網をくぐり抜けた製品が新興国などで大量に出回る恐れがある。

 中国で大量のネオジム磁石が生産されているのは、中国が磁石の主成分である「ネオジム」や「ディスプロシウム」といった「レアアース(希土類元素)」の市場を支配しているため。中国のレアアース生産量は世界の97%を占めるほどだ。

コメント2件コメント/レビュー

地味だけど、内容が重層的でとても参考になる記事でした。これからますます発展する中国電気自動車マーケットに向けての布石ということですね。ただ「性能面で劣る前世代の製品のみ中国で生産」という姿勢が中途半端な印象がして残念です。中国では最先端、最高品質のものが一番求められているということをメーカーご自身がよくご存知のだと思うのですが。そこでキーになるのが「製造技術の漏えいリスク」のことのようですが、そんなに難しいことなのでしょうか?欲を言えばそこをもう少し突っ込んで聞いてほしかったです。(2010/03/04)

「時事深層」のバックナンバー

一覧

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

地味だけど、内容が重層的でとても参考になる記事でした。これからますます発展する中国電気自動車マーケットに向けての布石ということですね。ただ「性能面で劣る前世代の製品のみ中国で生産」という姿勢が中途半端な印象がして残念です。中国では最先端、最高品質のものが一番求められているということをメーカーご自身がよくご存知のだと思うのですが。そこでキーになるのが「製造技術の漏えいリスク」のことのようですが、そんなに難しいことなのでしょうか?欲を言えばそこをもう少し突っ込んで聞いてほしかったです。(2010/03/04)

技術漏洩を恐れて中国進出を躊躇っている企業は、開発の実態を上辺で見ているだけなのでしょう。既に多くの壮年エンジニアが日本の開発体制に見切りを付けて中国に渡航し、更に多くの弟子を育てています。第一、正社員エンジニアを縮小し、契約社員から技術漏洩する可能性が高い日本が一番危ないと思いますが。市場も原料もある中国で技術開発が進む(市場を制する者は技術を制する)と予測するのは当然です。この現実を直視せずに、技術鎖国を続けて負のエントロピーを進め、恐竜の様に滅んで行くのは選別進化の常かもしれませんが。(2010/03/04)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

閉じる

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

リクルートは企業文化そのものが競争力です。企業文化はシステムではないため、模倣困難性も著しく高い。

峰岸 真澄 リクルートホールディングス社長