• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

【隠れた世界企業】「革新力」の切れ味鋭く

穂岐山刃物 (高知県香美市、刃物製造・卸売業)

2010年3月4日(木)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

地場産業の伝統に固執せず、機械化や海外進出で業容を拡大してきた。安価な中国製品などに対抗するため、再びパイオニア精神を発揮。独自の技術を生かしたセラミック包丁やステンレス包丁で攻勢に転じる。

 「今年は当社にとって大きな節目の年にしたい」

 高知県の伝統産業の1つである「土佐打ち刃物」。その産地の香美市土佐山田町にある穂岐山刃物の穂岐山信介専務はこう意気込む。

自社で開発した刃づけロボットを背にして、従業員たちに囲まれる穂岐山信介専務(前列右) (写真:山下 隆文)

 1919年に創業した老舗の刃物メーカーの経営を、今年で84歳になる父親の穂岐山駿二社長に代わって、取り仕切る穂岐山専務は、ある計画を温め続けてきた。それがようやく実現に向けて第一歩を踏み出したからだ。

 計画とは、刃にセラミックを用いたセラミック包丁を自社ブランドで発売するというもの。セラミックの刃はさびることがなく、金属製の刃に比べて摩耗もしにくい。金属イオンが発生しないので、食材ににおいが移ることも少ない。こうした利点が認められ、欧州を中心に海外で人気を博している。

 穂岐山刃物は、セラミック包丁が流通し始めた80年代に、セラミックを研磨して刃に成形する技術を開発。国内のセラミックメーカーの下請けとして、刃の加工を手がけてきた。

 その一方で、自社ブランドのセラミック包丁を発売するための努力を重ねてきた。セラミックの焼成技術を独自に確立。その技術を使って製造したセラミック包丁を、スウェーデンのメーカーにOEM(相手先ブランドによる生産)で供給し、製造技術に磨きをかけてきた。そして今年2月、「アルチザン」という自社ブランドを冠したセラミック包丁の発売にこぎ着けた。

日本製品の高品質を訴求

 価格は大きさや形状に応じて4500~1万5000円。スーパーやホームセンターで売られている包丁よりも、全般的に高価だ。

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「【隠れた世界企業】「革新力」の切れ味鋭く」の著者

中野目 純一

中野目 純一(なかのめ・じゅんいち)

日経ビジネス副編集長

2012年4月から日経ビジネス副編集長。マネジメント分野を担当し、国内外の経営者、クリステンセン、ポーター、プラハラードら経営学の泰斗のインタビューを多数手がける。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック

日経ビジネスオンライン

広告をスキップ

名言~日経ビジネス語録

定年後の社会との断絶はシニアの心身の健康を急速に衰えさせる要因となっている。

檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師