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会社も学校も家庭もチェンジメーカーの舞台

「社会起業の父」ビル・ドレイトン氏が語る(下)

2010年3月10日(水)

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 インタビュー前半で社会起業とは何か、チェンジメーカーとは何かを語った非営利組織アショカCEO(最高経営責任者)のビル・ドレイトン氏。後半では、農業や教育での具体的な取り組みを挙げながら、目指している社会変革のあり方について語った。

(聞き手は日経ビジネス記者、広野彩子)

前回から読む)

 ―― 教育分野以外で、アショカが支援している社会的な事業にはどんなものがありますか。

(写真:菅野勝男、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 ではメキシコの例を挙げましょう。ほとんどの国では、零細農家には灌漑施設がありません。一方、企業にとってそこでの事業は利益になりません。メキシコも日本と同じで、企業は農家の窮状を理解せず、都心部に住む政治家や社会学者も理解しようとしない。地方部では、都会とは全く相容れない経済圏が存在するのです。

 そのため、世界には零細農家のために働く5万~20万の大きな市民団体があり、コスト構造も地方の事情にフィットしています。メンバーも零細農家出身ですし、農家を取り巻く環境もよく分かっています。でも、プラスチックや金属で灌漑施設を製造することはできないのです。

 そこで2人のアショカフェローが関与し、企業と市民団体をつなげました。企業はパイプを製造します。市民団体は技術支援、販売、それから取り付けを担当します。今やメキシコでは、半分以上の零細農家が灌漑施設を作れるようになりました。

マーケットの30~50%のシェアを取る

 こうした事業の形をアショカは「ハイブリッド・バリューチェーン」と名づけました。要するに、営利事業と社会的な事業の仕組みを合わせたものです。

 この新しい事業モデルにより、企業には大きな市場が開けました。最初に動いた企業がここを取りに行き、市民団体セクターの中でも一番優秀なところと最初に手を組むことになるでしょう。そして、ハイブリッド・バリューチェーンの仕組みでどう働くかという学びを最初に得られる。

 そして生産ラインを、この新しい市場に一番最初に合わせられます。積極的に動けば長期的に優位に立てる。マーケットの30~50%のシェアを取ることにもなるでしょう。ここでは、最初に動いた者にチャンスがある。

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「会社も学校も家庭もチェンジメーカーの舞台」の著者

広野 彩子

広野 彩子(ひろの・あやこ)

日本経済新聞社NAR編集部次長

朝日新聞記者を経て日経ビジネス記者、2013年から日経ビジネス副編集長。日経ビジネスオンラインでコラムの執筆・編集を担当。入山章栄氏の著作『ビジネススクールでは学べない 世界最先端の経営学』を担当。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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