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【隠れた世界企業】常識に挑み悪条件を克服

都農ワイン(宮崎県都農町、ワイン製造販売)

2010年3月11日(木)

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ワイン専用品種のブドウ栽培に不適とされる宮崎県都農町。常識とされる栽培方法に背を向け、土壌作りから始めた。世界が認めたワインを引っ提げて、最大市場の中国への進出を目論む。

 宮崎市から北に車を約1時間走らせたところに宮崎県都農町はある。人口1万2000人足らずの小さな町から生まれたワインが一躍脚光を浴びている。

 英国のワイン批評家たちが集まり、4年に1度発行する『The Sotheby’s Wine Encyclopedia(サザビー・ワイン百科)』。この年次報告書的な性格を持つ「Wine Report 2004」の世界のワイン100選に、突如、都農ワインの「キャンベル・アーリー ロゼ 2003」が選出された。2007年にも「スパークリングワイン キャンベル・アーリー」で100選に選ばれた。

 山が迫り出し、海までの距離が近いため、稲作に適さなかった都農町には語り継がれる人物がいる。「田んぼん木を植ゆる馬鹿がおるげな」。戦前、陰口を叩かれながらも梨の栽培に着手し、終戦直後にはブドウ栽培を始めた永友百二氏だ。都農町の名産「尾鈴ぶどう」の始祖に当たる。

 ブドウに対して特別のこだわりがある都農町。このブドウでワインを作り、町おこしにつなげられないか。こうして第3セクターとして立ち上がったのが有限会社都農ワインだ。都農町は最初に迎え入れる工場長としてブラジルでワイン作りにいそしんだ小畑暁氏に白羽の矢を立てた。

 この地に縁もゆかりもない、北海道旭川市生まれの小畑工場長こそ、小さな町のワインを世界的な評価を受けるまで育て上げた立役者だ。

厳しい条件下で常識は役立たず

 都農ワイン所有のブドウ畑に足を一歩踏み入れると、まるで新雪のような軟らかい感触が全身に伝わってくる。

 「この土を作るところから都農ワインは始まったんだよ」

 都農一帯は黒ボク土と呼ばれる火山灰土で覆われている。痩せた土地でこそよく育つと言われるブドウだが、シャルドネ、カベルネソービニヨン、シラーといったワイン専用品種のブドウ栽培に都農ワインは当初から苦しんだ。いわゆるブドウ栽培の常識が通用しない。ワインに必要な糖度も酸味も足りず、実がならないこともあった。

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「【隠れた世界企業】常識に挑み悪条件を克服」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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