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氷点下で飲むビール

エクストラコールドビール(ハイネケン・キリン、アサヒビール)

2010年3月15日(月)

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 低迷の続くビール業界で、温度に着目した市場開拓が進んでいる。ビールそのものは同じでも温度を変えれば、味覚が変わる。ビールの凝固点すれすれを狙う温度管理システムの開発が進む。

 そろそろ花見の季節。花吹雪に包まれながら、気心の知れた仲間たちとビールを飲むのを楽しみにしている人も多いだろう。同じビールでも普段とは異なる環境で飲めば、そのうまさもひと味違う。

 同じビールでも、そんなひと味違う体験をハイネケン・キリンとアサヒビールが、飲食店などを通じて提供し始めている。それが「エクストラコールドビール」。通常のビールは温度が4~6度であるが、エクストラコールドビールは格別に冷たいという名の通り、氷点下の温度帯で飲めるものだ。

温度が違えば味も異なる

 先行したのはハイネケン・キリンで、国内開始は2008年5月。既に130店舗で提供する。一方、アサヒビールは2008年秋頃からエクストラコールドビールの開発を開始。2009年9月から試験的に一部店舗で提供し始め、2010年3月1日から本格的に取扱店舗の拡大に乗り出した。

 エクストラコールドビールは新たに開発したビールではない。普段口にするビールを、通常より冷やしたものだ。ただ、同じビールでも試飲のアンケート結果によると、爽快さやのどごしが増すと言われている。

 個体差はあるものの、温度の変化は人間の味覚に様々な影響を与える。その理由は、まだ科学的に解明しきれてはいないが、例えば同じチョコレートでもキンキンに凍らせた場合と、溶けかけでは、なぜか味覚が異なる。エクストラコールドビールは、こうした温度の変化がもたらす効果にビール会社が着目し、消費者に異なる飲み方を提案する取り組みだ。

 ビールが氷点下で飲めるのには理由がある。水が凍り出す凝固点が0度であるのは周知の事実だ。氷点下の水は決して飲めない。だが、ビールは凝固点そのものが異なる。種類によって異なるものの、氷点下3度前後と言われている。つまり、氷点下3度から0度の間であれば、凍っていないビールを楽しめる。

 ただ、この温度帯のビールを店舗で提供するのは、今まで以上に温度管理を徹底する仕組みを整えなければならない。普通に店舗で提供されているビールも、4~6度前後で飲めるように温度を管理している。エクストラコールドビールは、冷やし過ぎず、一方で温め過ぎない微妙な管理が必要になる。その仕組みはいかなるものか。

通常の3倍の装置を使う

 エクストラコールドビールを提供しているハイネケン・キリンとアサヒビールの2社とも、氷点下を実現する基本構成は大きく変わらない。樽に入ったビールを、冷却して供給するための装置である「ディスペンサー」を使う。これは通常のビールを提供する場合でも変わらない。エクストラコールドビールはこのディスペンサーの中身と設置数を変えて氷点下を実現している。

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「氷点下で飲むビール」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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