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“鉄高ショック”、企業再編に号砲

  • 大西 孝弘,小瀧 麻理子

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2010年3月23日(火)

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中国の景気回復で、鉄鉱石や鉄スクラップなどの価格が高騰し始めた。日本の産業界は製品デフレと資源インフレの板挟みで窮地に立つ。資源高が続けば、鋼材の価格交渉は企業の存亡をかけた攻防となる。

 日本産業界の国際的な地位の急低下を宣告するかのようだった。

 まだ肌寒い3月上旬、資源大手ブラジル・ヴァーレの幹部たちが新日本製鉄やJFEスチールなど鉄鋼メーカー本社を訪れた。

 「2009年度比90%アップ」――。2010年度の鉄鉱石の価格交渉で、ヴァーレ側は大幅な値上げを求め、過去最高値に迫る1トン当たり100ドル強を提示した。鉄鋼メーカー側はひとまずサインを保留したものの、関係者は「交渉の余地はほぼない」とため息をつく。

交渉で足元を見られる日本勢

 年初から徐々に始まった鉄鉱石の交渉は、回を重ねるごとに価格がつり上がってきている。

 最大の要因は中国が輸入を増やして需給が逼迫し、鉄の原料となる鉄鉱石と石炭のスポット価格が急騰しているためだ。鉄鋼メーカーは石炭についても、今年4~6月期の価格で2009年度比55%の値上げとなる1トン当たり200ドルをのんだ。

中国の港に集まる鉄スクラップ
日本など世界各地から中国の港に集まる鉄スクラップ

 なぜ日本勢は資源メジャーとの価格交渉で劣勢に立たされるのか。それは、鉄鋼メーカーをはじめとする国内産業の“購買力”が低下しているからだ。世界一の鉄鋼消費地となった中国の粗鋼生産は、2009年に前年比13%増の5億6784万トンと世界の46%強を占めるまでに至った。2010年度の日本の粗鋼生産量は1億トンを超える見通しだが、それでも中国の5分の1以下だ。

 日本の景気が良く鉄鋼メーカーがアジアで存在感を発揮し、資源側も寡占化していない頃には、日本勢は資源大手にとっても“上客”だった。しかし、中国やインドなど新興国の台頭で、顧客の1人になり下がったのが現実だ。

 資源メジャーは世界一の需要家である中国には太刀打ちができず、直前の中国での値上げ交渉は思うように進まなかったようだ。「資源メジャーは立場の弱い日本で大幅値上げを既成事実化して、中国と再交渉するつもりだろう」とある鉄鋼商社担当者は指摘する。

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