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激化するエコタイヤ競争

2010年3月24日(水)

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エコカーブームの中で、タイヤの燃費改善でも競争が激化している。性能評価制度も導入され、各社は性能向上と低価格化に力を注ぐ。一部のメーカーで表示に誤りがあることが発覚するなど、課題もある。

 ハイブリッド車、電気自動車などエコカー人気が続く中、燃費効率を改善できるエコタイヤへの注目が高まっている。タイヤ各社は、燃費を3~4%程度改善できる手頃な価格のタイヤを最近になって続々と投入した。

 牽引役は最大手のブリヂストン。今年2月に、「エコピアEX10」を発売した。同社は以前からエコタイヤを手がけていたが、価格が高いプレミアム商品だった。しかし新製品では、普及価格帯の商品に低燃費技術を導入。「手頃な価格をテコに、エコピアを低燃費タイヤのスタンダードにする」。ブリヂストンの荒川詔四(しょうし)社長はこう意気込む。

 エコピアEX10では、タイヤの転がりやすさを阻害する「転がり抵抗」を従来の主力製品と比べて25%低減させた。これにより燃費を3~4%改善できるが、この数字は信号の多い市街地を含めた平均値。条件の良い高速道路などでは、1割程度の燃費改善を期待できるケースもあるようだ。

エコタイヤへの注目が高まる
俳優のレオナルド・ディカプリオを使いエコタイヤを売るブリヂストン(左)。住友ゴム工業は福山雅治で対抗

 燃費が悪化する原因の1つには、走行中のタイヤに熱が発生することがある。タイヤに含まれるカーボン(炭素)が擦れ合って熱が生じ、エネルギーの伝達ロスが起きるからだ。そこでブリヂストンは材料と構造を工夫して、カーボンの擦れ合いを抑えることで、タイヤに熱を発生しにくくした。

 一方、タイヤが転がりやすくなると懸念されるのが、ブレーキをかけた際にクルマがきちんと止まるのかどうかだ。とりわけ雨が降るなどして路面が滑りやすい時にリスクが高まる。

転がりやすく止まりやすいタイヤ

 そこで、「ウエットグリップ」という濡れた路面でブレーキをかけた際のタイヤの止まりやすさを、従来より14%向上させた。タイヤの表面に多数ある凸部分のブロック2つを1つに連結し、ブレーキ時の接地力を改善。溝の形状も工夫して排水性能を高めた。

 もちろんライバルも負けてはいけない。エコタイヤでは、ブリヂストン以外も新商品の開発に積極的だ。

 住友ゴム工業は「エナセーブ97」と名づけたエコタイヤを2008年春に発売。これは素材の97%に天然ゴムなど石油以外の天然資源を使うことで、従来製品より転がり抵抗を35%低減したものだ。エナセーブは、ブリヂストンがほぼ同時期に発売した「エコピアEP100」と並び、エコタイヤとして最高レベルの燃費性能を誇る。

コメント6件コメント/レビュー

たった4%の燃費改善でも、◆年間走行距離:9,120km、年間ガソリン使用量:912リットル、燃費改善率4%、年間ガソリン節約量:36リットル、ガソリン代:130円/リットル ◆ この条件の場合、1年間に4,680円の節約になります。一般的なタイヤの寿命がだいたい3年3万キロなので、エコタイヤに換えた場合、普通にタイヤを買うよりも14,040円も節約できることになります。運動性能もJAFのテストで標準タイヤと同等という結果も出ているので(B社製品)安全面でも問題ないと思います。従来品と同等の価格で低燃費タイヤが買えるようになったのは消費者として喜ばしいことでは?業界標準の規格も制定されたことですし、タイヤメーカーには、さらに安全で燃費性能の高いタイヤの開発を願います。(2010/03/27)

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「激化するエコタイヤ競争」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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記事のレビュー・コメント

いただいたコメント

たった4%の燃費改善でも、◆年間走行距離:9,120km、年間ガソリン使用量:912リットル、燃費改善率4%、年間ガソリン節約量:36リットル、ガソリン代:130円/リットル ◆ この条件の場合、1年間に4,680円の節約になります。一般的なタイヤの寿命がだいたい3年3万キロなので、エコタイヤに換えた場合、普通にタイヤを買うよりも14,040円も節約できることになります。運動性能もJAFのテストで標準タイヤと同等という結果も出ているので(B社製品)安全面でも問題ないと思います。従来品と同等の価格で低燃費タイヤが買えるようになったのは消費者として喜ばしいことでは?業界標準の規格も制定されたことですし、タイヤメーカーには、さらに安全で燃費性能の高いタイヤの開発を願います。(2010/03/27)

すみません、性能評価表が分かり難いですね。単純にグリップ力がそのままで転がり抵抗が減ったなら技術の進歩と喜べるのですが、「エコです。ブレーキ利き難いです」ってなると恐ろしい話です。(2010/03/26)

それにしても、なぜ今時俳優や外人タレントを起用してタイヤを宣伝するのでしょうか? 理解に苦しみます。エコタイヤ使えばその様な有名人になれるの? 広告や幼稚なマーケティングはいい加減に辞めて欲しい。 広告に無駄なお金を何億も掛けているので、当然タイヤのコスト・パフォーマンスも落ちますよね。 この一点だけでもそのメーカーを避ける方向に自然となるのは私だけじゃないと思います。 完全に逆効果。 本当にエコタイヤに効果があるのなら(これもグリップ力を犠牲にするので微妙ですが)分かり易くデータを公表して商品力を訴求した方が良い。 プリウスに始まる眉唾もののエコ時代に便乗してタイヤ会社のイメージアップを図ろうとする魂胆が悲しくも透けて見えます。 これを地球を救える先進技術と呼ぶには消費中心に今まで生活して来た人間としてあまりにもおこがましい。(2010/03/26)

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三品 和広 神戸大学教授