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【隠れた世界企業】たたらが導く鋼の匠

守谷刃物研究所(島根県安来市、特殊鋼の精密加工)

2010年3月26日(金)

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古来の製鉄法「たたら」で知られる出雲の地で、特殊鋼の加工技術を極める。1万分の1mmの精度で仕上げ、内外の自動車各社がこぞって採用した。世界不況で打撃を受けたが、新素材の開発で起死回生を狙う。

 日本では1000年以上の伝統を誇る製鉄法、たたら。日本書紀に書かれた歴史ある鉄の産地として知られる出雲の国に、特殊鋼の加工で世界へと羽ばたく企業がある。守谷刃物研究所だ。

 安来節で知られる島根県安来市に本社を置く守谷刃物は、日立金属が開発した「ヤスキハガネ」を中心とした特殊鋼の加工を得意とする。

 ヤスキハガネは、硬度が高く、粘りと耐久性を持ち合わせる最高級の特殊鋼だ。その特長から耐久性が求められる部位に用いられることが多いが、加工が難しい難作材とされる。

自動車部品で世界シェア40%

 守谷刃物は、ヤスキハガネを中心とした特殊鋼の加工で培った難作材の加工技術が高く、海外企業からも直で仕事の依頼が舞い込んでくるという。

 同社を代表する製品は、自動車のパワーステアリングに用いられるベーンという油圧式ポンプの部品だ。1万分の1mmの細かい精度が要求されるという。守谷刃物は、このベーンにおいて世界シェアの約40%を握る。

 日本の大手自動車メーカー全社はもちろん、米フォード・モーター向けに100%を守谷刃物が供給し、ドイツなど欧州企業にも輸出。高く評価するのは自動車メーカーだけではない。

医療向けの人工関節を手に持つ守谷光広社長(本社工場にて) (写真:伊達 悦二)

 原子力発電所や人工関節、造幣局向けに硬貨を製造するパンチ、そして国産ロケットであるH2Aロケットの切り離しに用いられる部品、変わったところでは競艇用ボートのモーターシャフトにも使われている。

 いずれも、過酷な環境下でありながら、細かい精度が要求される重要な部位に、守谷刃物の特殊鋼加工技術が求められているのだ。4代目の守谷光広社長は、強みの源泉をこう言い切る。

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「【隠れた世界企業】たたらが導く鋼の匠」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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