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「ツイッターは恐ろしく貴重な人類の財産」、ソフトバンク孫社長語る

2010年3月26日(金)

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 国内で最も「Twitter(ツイッター)」を上手く使いこなしている経営者の筆頭と言えば、ソフトバンクの孫正義社長だろう。末端の顧客の声を拾い、応え、孫社長が大好きな大河ドラマ『龍馬伝』が始まる日曜になると、童心に返り無邪気な一面も垣間見せる。

 「今日はうれしくて仕方がない」。今年2月、無料で動画の生中継ができるサービス「Ustream(ユーストリーム)」に18億円を出資すると発表した日の決算説明会。そこで孫社長は、興奮を抑えきれない様子でツイッターとユーストリームへの入れ込みようを滔々と話した。

 それから1カ月半、約18万人に向かって日夜つぶやく孫社長が取材に応じ、単独インタビューとしては初めてツイッターとユーストリームへの熱い思いを語った。

 その模様は、4月1日に発売される日経ビジネス別冊ムック本「ツイッター 会社と仕事はこう変わる」の巻頭インタビューに収録されている。EDGE MEDIAでは、一足早く、インタビューの一部と未収録部分をご紹介する。

 「たった1人の意見を素早く吸い上げ 、意見の内容以上に利用料0円という大英断をなされた孫さんの素晴らしさを、是非伝えたいと思っていたところです」

 岩手県に住む藤井仁さんに取材を申し込むと、こんな返事がきた。「私は、精神障害者3級です」。そう名乗る藤井さんは、2月3日午前3時前、孫正義社長に向けて、こうつぶやいた。

 「ホワイトプランでも障害者割引を適用させてくださいませんか?これをやっても業績に影響は微々で、むしろ社会的イメージが更に向上するですよ」

 孫社長と面識があるわけでもツイッター上でやり取りがあったわけでもない。ところが孫社長は約6時間後、こうつぶやき、藤井さん本人を驚かせた。「早速検討しましょう」。

 それから6日後、孫社長は「出来ました」とつぶやき、同時にソフトバンクモバイルは基本使用料を無料とする障害者向けの割引きプランを6月から開始すると発表した。

決算説明会の生中継に約6000人が殺到

 無名の一ユーザーのつぶやきが孫社長とソフトバンクを突き動かし、事が動く。そうした例は枚挙に暇がない。今ではすっかり有名となった「青野君」ことソフトバンクの青野史寛人事部長は、いつ指示が飛ぶか冷や冷やしながらツイッターをチェックする日々が続いている。

 「孫社長さん!はじめまして。☆提案したい☆ソフトバンク会社見学+おいしい社員食堂DEランチ付ツアー???」

 2月6日、この一ユーザーのつぶやきに、孫社長はこう返事をした。「青野君、やろう。月曜迄にコメントおねがいします」。

 この企画は、実際に3月28日、ツイッターで応募があった中から抽選で選ばれた2000人が本社に招待される形で実現する。

 ソフトバンクが今年2月に出資した、無料で動画の生中継ができるサービス「Ustream(ユーストリーム)」とツイッターの組み合わせも、さっそく活用している。2月2日午後4時半からソフトバンクの決算説明会が始まると、ツイッターに嵐が吹いた。

 「歴史的な瞬間に立ち会えてよかった」「なんか、すごいものを見てしまった感」「時代が動いていますね!感動しました!」…。

 説明会の最中、ツイッター上では1分間に数百のつぶやきが殺到し、騒ぎとなった。ユーストリームへの出資を発表したその日に、ユーストリームとツイッターで決算説明会の実況中継を行うという憎い演出。一企業の単なる決算説明会にもかかわらず、最大同時視聴者は約6000人にも達した。

iPhone発売の前夜祭で初めて体験

 「ユーストリームの何がそんなにすごいのかというと、従来のテレビは局の数が限られ、送信のための大きな設備など、重装備が必要となってしまう。でも、ユーストリームがあれば、すべての人がメディアになれる」

 そう説明会の最中に興奮気味に話した孫社長。自ら、つぶやきメディアを自社のプロモーション活動や市場ニーズを吸い取るマーケティングの場として使いこなし、一方でツイッターと連動する新たな映像メディアを手に入れた。視聴者は、ユーストリームで映像を見ながら、ツイッターでチャットのように語り合うことができる。まずは、そのユーストリームへの出資の話から、耳を傾けよう。

*   *   *

(写真:村田和聡、以下同)
画像のクリックで拡大表示

 僕が最初にユーストリームを見たのは、「iPhone(アイフォーン)3GS」を国内で発売した昨年6月。あの時にツイッターとユーストリームを、初めて同時に体験したんです。

 発売前夜のイベントで、多くの人が並んで前夜祭に参加し、部屋でダンスをしたりプレゼンテーションをしたりしてパーティーをやりましたよね「【ルポ】新型iPhone発売前夜と初日、孫社長の“熱い”思い」を参照)。

 あの時に、列に並んだ人が、前夜祭の部屋にいた人がツイッターでどんどんつぶやいていて、しかもユーストリームで生中継していた。それを目の当たりにして、「ツイッターってすげえな」「ユーストってすげえな」というのが僕の最初の印象。両方を同じ日に体験して、これは大変な時代が来るぞということを感じましたね。

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「「ツイッターは恐ろしく貴重な人類の財産」、ソフトバンク孫社長語る」の著者

井上理

井上理(いのうえ・おさむ)

日経ビジネス記者

1999年慶応義塾大学総合政策学部卒業、日経BPに入社。以来、ネット革命などIT業界やゲーム業界の動向を中心に取材。日本経済新聞への出向を経て2014年4月より日経ビジネスの電機・ITグループ

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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