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「気づき」が知識の中心にある教育が人材を生む

【第23回】文部科学省 中村隆之氏《前編》

  • 佐藤 ゆみ

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2010年4月5日(月)

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佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 昨年末に私が企画した日本の成長戦略を考える政策座談会にお越しいただいた外務省の竹内帆高さんに、中村隆之さんをご紹介いただきました。

中村 隆之(なかむら・たかゆき)氏
1982年生まれ、神奈川県横浜市出身。北海道大学水産学部卒、同大学院水産科学院博士前期課程修了。2007年文部科学省入省。文部科学本省勤務、内閣官房出向を経て、現在は科学技術政策研究に関わる業務支援(連絡調整や広報など)を担当。学生時代は大学寮や乗船実習という共同生活様式に公私共々どっぷりと浸り、長きにわたって仲間と寝食を共にし、「同じ釜の飯を食う」密度の濃い時間を過ごす。趣味は高校時代からの登山、モータースポーツ(ダートトライアルほか)、同志・旧友との語らいなど。(写真:佐藤ゆみ)

 中村さんはまだ入省4年目とのことですが、教育に対して並々ならぬ熱意があると伺っています。日本はエネルギーや食料といった資源に乏しい国なので、人的資源をどの国よりも活かすべきと思います。ただ、近年は若者の総合的な学力の低下が顕著であるのに加えて、政府が出した年末の成長戦略には教育に関する記述のトーンが非常に低くなっています。

 お考えをいろいろとお聞かせください。まず、中村さんはどのような志で文部科学省を選んだのでしょう。

中村 隆之(以下、中村) 僕はバックグラウンドが水産学部です。マイナーな分野と思われるかもしれませんが、海に囲まれる日本、そして日本人の生活にとって切っても切れない海・水を科学する学問です。究極的にはこの学問を支えている様々な人の多様性に驚き、興味・関心を持ったことが志の原点と言ってもいいかもしれません。

佐藤 水産を背景に教育を推進する文科省を志したわけですね。でも、何かピンとこないのですが。農林水産省とか、特に水産庁などがあるのになぜ?

水産で、知識の分野融合に興味を持った

中村 確かに、そうかもしれませんね。普通に考えたら、それらを目指すのはごく自然な気もします。培った専門性を活かすという意味では。でも、水産というのは実に広範な分野を包合しているんです。

 例えば、水生生物の生活史を明らかにする、昔からある水産食品の持つ有益な栄養成分を抽出・分析する、海洋の大循環が海の資源に及ぼす影響を調べる、波に強く揺れにくい船舶の構造を研究する、漁業者が生計をうまく立てるために必要な労働条件の最適化や経営手法などを提案する、これ全部、水産という領域でやっています。生物学から始まり物理学、化学、工学、果ては経営・経済学まで、言ってみれば水に関わる学問なら自然、社会の科学を問わずほとんどすべてを扱っています。

佐藤 なるほど、言ってみれば水に関わる学問を広く扱う総合商社みたいになっているわけですね。確かにそれなら、いろんなことを研究している人材が多種多様に揃っているのも分かる気がします。

中村 そうなのです。面白いなと思ったのは、それらを自由に組み合わせて勉強することのできる環境があること。一部の大学に残っている教養学部みたいなものといえば、分かりやすいかもしれません。

 しかし、これを活かさない手はないなと思ったのは、実は学生を終える間近。気づいた時には「時すでに遅し」です。研究に集中しなくては自分の学位に間に合わなくて、完全にタイミングを逸してしまった(笑)。

 でも、この気づきを何か活かせないかなって。知識の分野融合によって新しい発見があるのは自分でも経験し、それが学ぶことの喜びにもなりました。何より、すごく面白いと思っていましたから。

佐藤 その「多様性が提供される場があること」が面白いと思った経験を、教育に活かせないのかと思われたのですね。

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