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CO2をなかったことに

CO2回収・貯留 (三菱重工業、東芝、日本CCS調査)

2010年4月7日(水)

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石炭火力発電所から出る大量のCO2(二酸化炭素)は、頭の痛い問題だ。各国政府の温暖化対策と連動し、CCS(CO2の回収・貯留)が、現実味を帯びる。CO2分離で世界トップの三菱重工業など、日本企業にも商機がありそうだ。

 米ウェストバージニア州に、世界各国の電力関係者が熱視線を送る石炭火力発電所がある。米アメリカン・エレクトリック・パワー(AEP)のマウンテーニア発電所。巨大な煙突が白煙がもくもくと吐き出す様は、一見普通の火力発電所と変わらない。だが、この白煙の成分が、普通ではない。

 ここは、2009年10月に世界で初めてCCSと呼ばれるCO2(二酸化炭素)の回収・貯留の実証設備を運転開始した石炭火力発電所だ。CCSとは、排ガス中のCO2だけを分離、回収して、地下深くに封じ込める技術のこと。

CO2を地下深く封じ込める
石炭火力発電所の排ガスからCO2(二酸化炭素)を「分離・回収」。圧縮して液化した後、パイプラインやタンカーで陸上や海底の圧入設備へ「輸送」する。枯渇したガス田や帯水層と呼ぶ地層に向かって掘った井戸を通じて、CO2を「圧入」する (写真:日本CCS調査)
画像のクリックで拡大表示

 そのためマウンテーニア発電所から吹き出る白煙は、ほとんどが窒素と水蒸気で、CO2の比率はほかの石炭火力発電所より少ない。AEPは同発電所でのCO2回収量を徐々に増やし、最終的には90%以上を減らす計画とする。

温暖化ガス半減のカギ

 世界は2050年までに温暖化ガスを半減させる目標を掲げる。その目標達成のカギを大きく握るのがCCSだ。CO2の排出量が多く、世界の発電量の多くを占める石炭火力発電で導入が進めば、削減効果は大きいからだ。

 国際エネルギー機関(IEA)によれば、2006年時点で世界の石炭発電の電力量は7兆7500億キロワット時で、全体の41%を占める。石炭火力発電が発電の際に排出するCO2の量は、日本の場合1キロワット時当たり975gと石油火力の同742g、LNG(液化天然ガス)の同608gを上回り最大になる。

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「CO2をなかったことに」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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