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「ちゃんとした人」ほど問題を放置する

腰が重い上司にきちんと叱ってもらうには

2010年4月9日(金)

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 会社にひとり、とてもやっかいなトラブルメーカーの女性がいます。何度か上司に訴えましたが、上司は「なんともできない」と繰り返すだけ。常に問題を起こす人間と、それを放置する上司との間で疲弊しています。このまま辛抱しかないのでしょうか。(40代男性)

 私も似た体験があります。あるショップで私は一人の女性店員から“客のお金をごまかす”というとても悪質な行為をされたことがありました。

 そこに常習性を感じた私は、そのショップの入っているアーケードの理事長という肩書の男性に女性の行為を訴え出たことがありました。するとその理事長の返事は「注意はするが自分に強制力はない。店のオーナーが謝りたいと言っているから店に電話をしてください」ということでした。

 私はこの返事に二つの絶望を感じました。“強制力はない”という解決への放棄。“電話をしてくれ”という筋違い。

 事情を聴き、深刻さと向き合う前から“強制力はない”と言い放ってしまうことへの絶望もさることながら、なぜ客から、詫びてもらうためにわざわざ電話をせねばならないのでしょう。

 目先のクレームとして処理し、改善する姿勢の見られない対応に憤った私は、後日、その理事長と店のオーナーに直接会って話をすることになりました。会ってみるとことごとく見解が異なり、さらに驚きました。

「クレームはオーナーに言ってくれ」という理事長。
「ではなぜ理事長という肩書なのか」という私。
「実際は個々の店の寄り合いなだけ。実質なんの強制力もない」という理事長。
「ならなぜ、アーケードで公式HPを出すのか。そこに理事長と謳っている以上、強制力がないなど通らない」と私。
「なぜうちの事情が理解できないのか」と理事長。
「実際どうであるかと、それが世間で通用するかどうかは別」と私。

 オーナーは横で平謝りしつつ「古くから働いてもらっている女性に自分は何も言えない」とうなだれていました。

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「「ちゃんとした人」ほど問題を放置する」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官