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EV電池材料に“黒船”来襲

  • 大西 孝弘,小瀧 麻理子

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2010年4月21日(水)

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リチウムイオン電池材料の世界的大手、ベルギーのユミコアが日本に進出する。リサイクルで希少金属の調達力を高めた同社は神戸市で基幹素材を生産する。日本が得意な環境・エネルギー分野でも海外企業の存在感が高まってきた。

 日本の産業競争力の本丸に、知られざる世界的メジャーが乗り込む。

 ベルギーに本社があるユミコア。同社は、2011年までに40億円を投じて神戸市にリチウムイオン電池の正極材の工場を建設する。

 正極材はリチウムを含んだ金属の酸化物であり、リチウムイオン電池の性能やコスト競争力を左右する重要な素材だ。同社はその正極材で日亜化学工業と世界でトップシェアを競い合っている。

 両社はこれまで得意な企業やエリアを分け合ってきた。ユミコアは韓国と中国に工場を持つ。日本勢を追い上げる韓国サムスンSDIやLG化学、中国BYDなど、両国の主要メーカーに正極材を販売してきたと見られる。日亜化学は日本メーカー向けが主力だ。

 ユミコアは今回の日本進出で、日亜化学などの日本の素材メーカーに真っ向勝負を挑む。同社シニアバイスプレジデントのルーク・ゲレンス氏は「自動車メーカーは複数メーカーから調達する傾向があるので、我々の正極材も調達するはず」と狙いを明かす。

コバルトの世界シェアは5割

 ユミコアの強みの1つは、柔軟なサプライチェーンだ。

 正極材において最も重要な原料は、レアメタル(希少金属)のコバルト。ベルギーには電池メーカーはないが、同社はリチウムイオン電池の需要の高まりをいち早く察して、アジアの電池メーカーに正極材の供給を始めた。日本の正極材メーカーにコバルトを売るケースもある。

リチウムイオン電池の世界での出荷個数

 強力な原料調達ネットワークも強みだ。コバルトはアフリカなどに資源が偏在しており、供給量も少ないために市況が乱高下しやすい。同社は世界最大の生産国であるアフリカ中部のコンゴと深い関係があり、世界のコバルト流通量の約半分を握る。

 というのも、ベルギーは1960年までコンゴを植民地としており、当時はユミコアの前身の会社がコンゴのコバルト鉱山を所有していた。コンゴ独立後は同国政府が所有しているものの、その大半の取引がユミコア経由だ。その安定的な調達力を背景にして、レアメタルの塊である正極材を電池メーカーに販売している。

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