• BPnet
  • ビジネス
  • IT
  • テクノロジー
  • 医療
  • 建設・不動産
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版

インドで攻める先行企業の勝算

2010年4月20日(火)

  • TalknoteTalknote
  • チャットワークチャットワーク
  • Facebook messengerFacebook messenger
  • PocketPocket
  • YammerYammer

※ 灰色文字になっているものは会員限定機能となります

無料会員登録

close

インドで高いシェアを持つ先行企業が、相次いで大型投資に動いている。ブリヂストン、スズキが代表例だが、後発の追い上げだけが理由ではない。用地取得、販売網構築、輸出規制など、インド特有のハードルが背中を押す。

 最近になって日本メーカーが、インドで大型投資を続々と決めている。とりわけ目立つのが、現地で既に高いシェアを持つ先行企業だ。後発の追い上げに対する“焦り”に思えるが、そこにはしたたかな勝算も透けて見える。

 自動車用タイヤで世界トップのブリヂストン。1998年から現地生産を始めており、現地で3割弱の高いシェアを握る。スズキ系のマルチ・スズキ・インディア、韓国の現代自動車など多くの主要メーカーと取引がある。

 そのブリヂストンが3月末、インド中西部のプネ市郊外に約500億円を投じて工場を建設し、乗用車用とトラック用のタイヤを生産すると発表した。

 実は昨年末時点で、ブリヂストンの佐藤慎一・海外地域事業本部長は、「インドの既存工場で2010年に生産能力を50%増やす。急拡大する需要に対応できる規模で、着実な成長を目指している」と語っていた。

一転して500億円投資を決断

 一転して大型投資に踏み切る引き金となったのが、インドにおけるタイヤの輸入規制の強化だ。インド政府は今年2月末に、中国製とタイ製のタイヤに対して、インドへの輸出価格が不当に安いとして「アンチダンピング」課税を始めた。タイヤ本体に加えて、チューブなど部品にまで関税がかかる。

 従来、ブリヂストンはインドの需要増加には、現地生産の拡大に加え、アジアなどからの輸入を活用する構えだった。この戦略がインド政府の輸入規制強化で難しくなったため、短期間に大型投資を決断したのである。

 現地生産する企業が有利になるインド政府の規制は、先行するブリヂストンにとり、好機でもある。ライバルの仏ミシュランはインドで工場建設を表明したが、生産開始は2012年中。輸入タイヤによる販路開拓が困難で、インド攻略には時間がかかりそうだ。

 インド進出から25年を経て、大胆な戦略転換に乗り出したのが日立建機だ。同社はインドのタタ・モーターズとの合弁会社で油圧ショベルなどを生産しており、シェアは5割近い。

 3月末、日立建機は225億円を投じて合弁会社の株式を取得し、子会社化すると発表した。インフラ整備が遅れるインドでは建機が急成長。2010年の油圧ショベル市場は、昨年から5割成長して1万2000台になる見込みだ。

日立建機が子会社化したタタ・モーターズとの合弁会社は、油圧ショベルなどを生産している
日立建機は輸出を視野に、タタ・モーターズとの合弁会社を225億円かけて子会社化

コメント0

「時事深層」のバックナンバー

一覧

「インドで攻める先行企業の勝算」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス記者

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

日経ビジネスオンラインのトップページへ

記事のレビュー・コメント投稿機能は会員の方のみご利用いただけます

レビューを投稿する

この記事は参考になりましたか?
この記事をお薦めしますか?
読者レビューを見る

コメントを書く

コメント入力

コメント(0件)

ビジネストレンド

ビジネストレンド一覧

閉じる

いいねして最新記事をチェック