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【隠れた世界企業】和傘の技術、欧州を照らす

日吉屋(京都市、和傘・照明製造)

2010年4月28日(水)

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一時は廃業の際まで追い込まれた和傘屋が、海外で復活の道を歩む。創業から約150年積み上げてきた伝統の技術を、照明に展開する決断が奏功する。 「伝統は革新の連続」が持論の5代目が、老舗ベンチャーとして世界に挑む。

 京都市上京区にある人形供養で有名な宝鏡寺。天気の良い日に参拝した人は一瞬、目を奪われるだろう。境内には和傘がずらりと干してあるからだ。

 この和傘は宝鏡寺の向かいに店を構える日吉屋のものだ。正確な記録は残っていないが、創業は約150年前と江戸時代後期にまでさかのぼり、表千家や裏千家の御用達という老舗だ。

 今となっては、和傘といってもピンとこない若い読者もいるだろう。以前は街という街にあった和傘屋も、今は全国で約10軒にとどまる。伝統産業が色濃く息づく京都市内ですら、日吉屋だけが残っている状態だ。量産できて安価な洋傘によって、和傘が駆逐されていった歴史がそこにある。

 誇るべき精巧な技術はあれども、産業としては衰退していく。和傘産業は典型的な日本の伝統工芸の罠に陥りかけていた。だが日吉屋は和傘で培った技術を異分野に転用することで、伝統に新たな命を吹き込もうとしている。

特有の「透ける美しさ」に着目

和傘を作る西堀耕太郎社長 (写真:吉田 竜司、以下同)

 今年4月11~16日にドイツのフランクフルトで開催された照明・電気の大規模見本市「Light+Building」。その会場には、日吉屋の西堀耕太郎社長が奮闘する姿があった。だが西堀社長が世界中から集まったバイヤーに説明していた製品は、和傘ではない。

 「古都里-KOTORI-」というブランド名をつけた照明器具を懸命に売り込んでいたのだ。日吉屋は照明器具をスイスやドイツ、イタリア、フランスなどに輸出している。本格的に事業を始めてから4年目で、年間2000万円の売上高を見込むまでに成長した。

 なぜ、和傘屋が照明に力を入れるのか。その理由は、和傘と照明の相性の良さにある。

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「【隠れた世界企業】和傘の技術、欧州を照らす」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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