「時事深層」

勝ち組投資家が支える日本株

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2010年5月10日(月)

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株式市場に薄明かりが差してきたが、リーマンショックの傷が癒えない投資家も多い。その一方で、この1年間の戻り相場に乗り、大きな利益を上げた個人投資家もいる。勝ち組はどんな戦略を持ち、どんな投資行動を取ったのか。「日経マネー」が分析した。

 「日経マネー」は毎年この時期、個人投資家を対象に資産運用に関する調査をしている(詳細は4月21日発売の日経マネー6月号に)。4回目となった今回、アンケートに答えてくれた投資家は1万7000人と過去最高になった。資産運用への関心の高まりを映していると言えそうだ。

 お金について、将来の不安を持つ人が増えている。特に現役サラリーマン世代は深刻だ。20年ほど前なら、お金の不安をそれほどは感じなかった。銀行の定期預金に預ければ利率は7%、10年で2倍になった。不動産を購入すれば値上がりしたし、退職金や年金の心配は要らなかった。

預金を2倍にするには270年

 今のサラリーマンはこうした前提がすべて崩れた。現在の利率では預金を2倍にするのに270年かかり、ローンを組んで不動産を買えば値下がりする。年金や退職金の心配をしないサラリーマンはいない。その一方で消費税や保険などの社会負担は増える。もはや国も会社も助けてくれない。自分の資産は自分で守り、増やさなければいけない時代になった。

 こうした時代背景を映し、今回の調査結果から浮かび上がったニッポンの個人投資家の実像は、「給料が減っても、巧みな運用で資産を増やす」たくましい人たちだった。

 右のグラフを見ても分かるように、回答者1万7000人のうち、世帯収入が「減った」人は47.2%と、「増えた」の25.3%を大きく上回っている。しかし金融資産については逆に、「増えた」が43.2%と、「減った」の40.7%を上回った。世帯年収は「300万〜500万円」が28%と最多で、必ずしも高くはないが、金融資産は「1000万〜3000万円」が27%を占めて最も多く、収入の割に資産が多いという印象だ。

 日本株への投資で資産を増やした人も多く、全体の40%がこの1年間で「儲けた」と答えている(右上のグラフ参照)。昨年はこの比率が13%だったので、勝ち組が大幅に増えたのは間違いない。2009年の日経平均株価は年間上昇率が17%だったが、中には年間リターンが40%を超える「スーパー勝ち組」も3%ほどいた。

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