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もうiPhoneには投資しない

2010年5月13日(木)

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米アップルがiPhoneの「フラッシュ対応」を拒み続けている。米アドビシステムズのナラヤンCEO(最高経営責任者)は、アップルとの「対話は終わらせる」と発言、決別の姿勢を示した。

シャンタヌ・ナラヤンCEO
米アドビシステムズのシャンタヌ・ナラヤンCEO(最高経営責任者)は、フラッシュの優位性を疑わない(写真:都築 雅人)

 「オープンなプラットフォームを支持しない人との対話は終わらせる。我々が提供するイノベーションを信頼してくれる企業に、焦点を絞っていく」。米アドビシステムズのシャンタヌ・ナラヤン社長兼CEO(最高経営責任者)は、本誌の取材にこう語った。

 念頭にあるのは、モバイル分野で快進撃を続ける米アップルだ。ナラヤンCEOの発言は、決別宣言とも受け取れる。そしてそれは、深刻化してきた両社の確執が、臨界点を超えたことを如実に物語っている。

パソコン向けでは98%普及

 確執の原因となったのは、アップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」と、アドビのコンテンツ制作・再生ソフト「フラッシュ」の関係だ。

 フラッシュはインターネットの動画サイトなどで幅広く使われ、パソコンでは98%という圧倒的な普及率を誇る。最大の特徴は、OS(基本ソフト)や機器の違いを超えて、ユーザーが同じサービスを受けられること。制作者にとっては、一度ソフトやサービスを開発すれば、ほかの機器でも利用できるのが利点だ。

iPhone
(写真:都築 雅人)

 「1つのコンテンツを様々な端末に出し分けられる、マルチプラットフォーム対応がフラッシュの基本戦略だ」とナラヤンCEOは強調する。パソコンへの普及段階はほぼ終わり、アドビは次の市場としてスマートフォンを見据えていた。

 そこに立ちはだかったのが、アップルだった。2007年の発売以降、一貫してiPhoneをフラッシュに対応させておらず、4月に米国で先行発売したタブレット端末「iPad(アイパッド)」も非対応。理由には諸説あるが、iPhoneでのアプリケーション配信をアップルが管理しにくくなるから、と言われる。アップルは特定企業に依存しないプラットフォームとして、「HTML5」の普及を目論んでいる。

 だがアドビとしては、iPhoneに対応しない限りマルチプラットフォーム戦略は完成しない。アドビの顧客企業にとっても、フラッシュを使ったコンテンツとiPhone用コンテンツの2つを作り分ける手間が発生してしまう。

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「もうiPhoneには投資しない」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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