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若い女性こそ接種を

ガンを予防するワクチン(グラクソ・スミスクライン、万有製薬)

2010年5月12日(水)

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20~30代の若い女性の子宮頸ガン患者が、増加の一途をたどっている。そうした中、子宮頸ガンを予防するワクチンが国内で承認された。ウイルスに酷似した擬似細胞を作ることで、細胞内への浸入を未然に防ぐ。

 ガンをワクチンで予防なんてできるのか? といぶかしげに感じる人も多いだろう。もちろん、すべてのガンを予防できるわけではない。対象となるのは子宮頸ガンなどの一部に限定されるが、予防できる確率は高い。

 グラクソ・スミスクライン(GSK)が開発した「サーバリックス」は、子宮頸ガンの予防ワクチンとして昨年10月に国内初の承認を得た。製薬大手の米メルク傘下の万有製薬も、世界に先駆けて承認された同社の子宮頸ガンワクチン「ガーダシル」の国内承認を申請している。

 なぜワクチンでガンを予防できるのか。答えは簡単だ。細胞がガン化する原因が明確で、特定されているからだ。子宮頸ガンが発生する原因のほぼ100%が、HPV(ヒトパピローマウイルス)という特定のウイルスの浸入によって引き起こされる。1980年代にドイツの学者ハラルド・ツア・ハウゼン博士らが発見した。これは2008年にノーベル生理学・医学賞を受賞する画期的な発見だった。

8割の女性が50歳までに感染

 HPVはめったに存在しない特殊なウイルスかというと、そうではない。むしろ逆で、空気中に存在するありふれたウイルスの1つだ。HPVだけで100種類近い存在が確認されており、その中の15種類が、子宮頸ガンや肛門ガン、外陰ガンなどの発ガン要因になり得るとされている。中でもガン化しやすいのがHPV16型とHPV18型と言われ、子宮頸ガンの原因の6~7割を占める。

 原因がウイルスと分かれば、それを防ぐためのワクチンを作ればいい。世界の製薬企業が開発に取りかかり、2006年にメルクが米国で世界に先駆けて承認を得た。翌年GSKのサーバリックスも承認を受け、現在は100を超える国や地域で承認されている。

 HPVの主な感染ルートは性交渉によるものだ。性交渉の経験がある女性は、50歳までに8割近い人がHPVによる感染を経験するとも言われている。男性の肛門ガンも、男性同士の性交渉によってHPVに感染するケースがほとんどだという。つまり、性交渉を経験する前にワクチンを接種しておけば、7割近い確率で予防できる病気なのだ。

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「若い女性こそ接種を」の著者

白壁 達久

白壁 達久(しらかべ・たつひさ)

日経ビジネス記者

2002年関西大学経済学部卒業後、日経BP社に入社。日経ビジネス、日経ビジネスアソシエを経て、2015年から香港支局長としてアジア全体をカバーする。2016年8月から日経ビジネス記者に。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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