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第2回:人生は“Or”より“And”の方が楽しい

~誰もあなたが幸せになろうとするのを邪魔しない。邪魔しているのは、あなた自身だ。

2010年5月25日(火)

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 「やりたい仕事があるんです。でもまだ準備不足のような気もしています。今思い切って立ち上げるべきでしょうか。それとも今の仕事を続けて基盤作るべきでしょうか」

 「子供がほしいんです。でもキャリアの継続が心配です。早く産んで休んでから仕事に復帰するのと、しばらく仕事で実力つけてから落ち着いて産むのと、どっちがいいんでしょうか」

 前回これまでの自分の道のりを書いたが、こういう風に生きていると、いろいろなヒントをもっている人に見えるらしく、よく20代、30代のみなさんからこの手の質問をよく受ける。私も人生相談の相手はもともと嫌いな方ではないので、一生懸命聞いて答えるのだが、大概のケースに通じて言えるのは、みんな「こうしたいんだけど、Aがいいのか、Bがいいのか」あるいは「Aをするべきか、Bをするべきか」という比較の答えを求めに来るということだ。

なぜ取捨選択しなきゃいけないのか

 私はそういう聞かれ方をすると、ほとんどの場合、「う~ん、本当に選ぶ必要あるの? どっちもやったら?」と答える。そうすると、相手は一瞬あっけにとられたような顔をして「どっちも・・・ですか・・・。それでいいんでしょうか」という。私も同じくらいきょとんとして、「・・・ていうか、なんで両方同時にやっちゃダメなんだっけ? OrよりもAndの方がよくない?」と返す。こんなやりとりがしばらく続く。

 生きていくにはいろんなことをしなければならない。よほどの経済的バックグランドがある人でなければ、生活のために仕事はしなければならないし、家庭が欲しい人は結婚して子供を作り育てなければならない。自分の趣味や人生もある。でもどうせ仕事をするならやりがいのある仕事をしたいし、家庭も幸せでありたいし、もちろん自分の好きなことも追求してみたい。そして「あー幸せだった!」とあの世に旅立ちたい。それがあらゆる人の本音だろう。

 だが、あらためて考えてみてみると、なんだか私達は大して長くもない人生の中で「今はこれをすべき」「次はあれをすべき」と選択することばかりに集中しすぎているのではないだろうか、と思うのだ。もっといえば、複数の中からやりたいことのいくつかを選ぶのではなくて、ひたすら二択を繰り返すという思考アプローチを繰り返している。平たい例でいえば、結婚したら仕事を続けるのか続けないのか? 続けるとしたら子供を産むのか産まないのか? 子供を産んだら一年間休むのか休まないのか? ・・・といったように。二択にすると、選択の幅が狭まってしまい、答えを出すごとに結果は小ぶりになっていく。最初から、自分が最終的に何を実現したいのか、たとえば「結婚もしたいし子供もほしいし、仕事も続けるんだ」というようなイメージを決めてから、それを実現する方法を考えたほうがずっと可能性が広がるのではないだろうか。「選択する」ということは、何かを「捨てる」ということで、選択するにも捨てるにも、かなりのエネルギーが必要だ。一度きりの人生。どうせ使うエネルギーなら、「取捨選択」のためではなく、「やりたいことをやってみる」ためのエネルギーとして燃焼してみたらどうだろう、というのがここでの私の論点なのである。

 楽しく仕事をしたい、能力を高めたい、子供もほしい、よい母でありたい(あるいは父でありたい)、趣味を極めたい、余暇はのんびりしたい。そりゃそうだろう、いいじゃない? いっそのこと全部やれば? 全部やるのは無理だ、常識的ではない、と思うかも知れないが、よくよく考えてみれば、誰もそれをあなたに「だめです、やめなさい」とは言わないはずなのだ。最初から「無理だ」と決めてかかるのはもったいない。肝心なのは、「やりたいことはやってみるのだ」という気持ちを、自分がまずもつことなんじゃないだろうか。

いろいろやるには「工夫」がいる

 もちろん人間には1日24時間しかないのだから、やみくもに2つのこと、ましてや3つ以上のことをやろうとするとどこかにしわ寄せがくることは否めない。例えば家庭の充実や趣味の追求、あるいは副業を始めたりすると、仕事の質が落ちる「可能性がある」と、誰もが思うだろう。そんな時、評価が落ちるかも、給料が下がるかも、「だから、仕事第一です」というのはもちろん簡単ではある。でもそれなら、まず仕事の質が落ちないように「工夫」してみる、という発想に切り替えてみたらどうだろう。

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「第2回:人生は“Or”より“And”の方が楽しい」の著者

柴沼 俊一

柴沼 俊一(しばぬま・しゅんいち)

日本銀行、マッキンゼー&カンパニー、ファンド投資先経営を経て、2009年1月からシグマクシスに入社。パートナー(役員)として、戦略コンサル、M&Aアドバイザリー、事業開発など、新サービスを開発・提供

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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