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自分の値段は自分で決めろ

約束を守らない、値踏みをする発注元に辟易

2010年5月14日(金)

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 ご相談

 仕事を請け負う際の料金についての悩みです。本来クリエーターはお金の心配などせずにいい精神状態で仕事をしたいものだと常々思っているのですが...。

 仕事1本7万円と(口)約束したのに「いや、5万円でお願いした」と言をひるがえすので、食い下がって6万円にしてもらった事がありますが、こちらの士気は大いにダウンします。

 そもそも仕事を受ける段階で料金の額を提示しない会社も多いので「一体どのぐらいもらえるのだろう?」と心配しながら仕事をする場合も往々にしてあるのです。仕事とお金。フリーランスには付いて回る悩みではないでしょうか? それをどうやってうまく切り抜けたらいいのでしょうか。仕事相手に「この人は金、金、とうるさい」と思われない方法があれば是非ご教授お願いします。

 遙から

 私もフリーランスの職業になるのでしょうが、これほど値段があってない職業もないですね。出演料を見ても数千円から数百万円まで幅があるのですから。つまり、あって、ないのが基準価格なのです。

 そこには常時、出たい人か出てほしい人かの力関係が反映します。交渉技術のみならず、力関係、そしてそれを言う人のパーソナリティなどが総合的にモノを言うのが価格なのだと私は考えています。

 芸能界にはだからマネージャーという価格交渉役がいます。ただ、マネージャーだからといって誰でも交渉できるのかというとそれも別で、マネージャーも人間ですから、嫌われたくはないわけです。「仕事相手から好かれたい」「楽しく職場を歩きたい」と思うマネージャーほど、実は、仕事先に無理を言われるまま値下げを繰り返しがちです。仕事場で嫌われても値を下げない、それでいて、仕事場で一目置かれる存在になるには、やはりプロ級の技術がいるのです。

 昨今、芸能界でもそういうマネージャーの少なさに、自ら交渉をするタレントもめずらしくありません。

 それを実践するバリバリと仕事をしている女性先輩に私は聞いたことがあります。

「仕事相手に、『どうしても予算がない』と食い下がられた時、どうしますか?」
「それでも値下げしない」
「その時、値下げしない理由を相手にどう伝えるのですか?」
「その価格では気合いが入らない、と言うわ」

 私はなるほどと思いました。その正直すぎる理由にきっと相手はぐうの音も出なかったでしょう。

 私も、長年、「予算がない」という理由で価格を据え置きにされていた仕事がありました。

 マネージャーが申し訳なさそうな顔で「予算がないそうです」と私に説明します。予算を理由に渋る仕事先の年配男性に詰め寄るより、身内を説得するほうが“楽”なのです。

 私は意を決して仕事先の男性に会いました。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「自分の値段は自分で決めろ」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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