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国民の共感を得るODAにしていきたい

【第29回】外務省 竹内 帆高氏《前編》

  • 佐藤 ゆみ

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2010年5月24日(月)

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佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 竹内帆高さんとは年末の政策座談会などでご一緒しています。中国から帰ったばかりですよね。

竹内 帆高(たけうち・ほたか)氏
北海道札幌市出身。北海道大学公共政策大学院終了後、2007年、国土交通省入省。国交省では、主に港湾の費用対効果分析などの事業評価を担当。現在は外務省国際協力局に出向し、円借款事業評価及びODA(政府開発援助)における不正腐敗の再発防止に携わる。入省当初より新しい霞ヶ関を創る若手の会(プロジェクトK)の活動に参加。改革案の実現を含め、様々な活動を展開。2009年9月にメンバーと執筆した『霞ヶ関維新』(英治出版)を出版。「世の中をハッピーにする」というのが信条だ。(写真:佐藤ゆみ)

竹内 帆高(以下、竹内) はい、仕事の関係で中国に行ったのですが、足を踏み入れた途端に「熱烈歓迎」で驚きました。孔子の「朋遠方より来たる」ではないですが、中国は来客に対して非常におもてなしをする文化があるようです。今回は北京、長春、西都、青島に行ったのですが、どこでも熱烈で圧倒されましたよ。

佐藤 すごい歓迎ぶりですね。最近、中国は日本の企業陣に対して以前ほどの歓迎をしなくなってきていると聞きますが、そうでもないのでしょうか。トウ小平が日本をお手本に改革開放政策を唱えてから32年、中国はついに今年、GDP(国内総生産)で日本を追い抜き、アメリカに次ぐ世界第2の経済大国にのし上がりました。輸出額でもドイツを抜いて世界1位(約112兆円)です。竹内さんからご覧になった中国や、今後、日本は中国とどう関係していくべきかなど、後ほど詳しくお聞きしたいと思います。

 竹内さんは札幌市出身ですよね。前々回の文部科学省の中村隆之さんもそうですが、北海道大学で官僚になる方はとても珍しいと思います。なぜ官僚になろうと思ったのですか?

竹内 もともと官僚になりたいとは思っていなかったですし、そもそも国I (国家公務員一種)という試験の存在すら大学の途中まで知らないという状態でした(笑)。学生時代はずっとバンドをやっていて、音楽で食べていきたいと思っていた時期もあったのですが、現実はなかなか厳しくて。周りが就職活動を始める中で、将来どうするか真剣に考え始めた時、世の中をハッピーにするという点では、音楽も公務員も同じではないかなと、やや無理矢理ですが共通項を見つけて公務員を志しました。

佐藤 確かに、歌は9割以上が「愛としあわせ」がテーマですし、国家公務員も基本はそれを守るための仕事ですよね。

竹内 最近、大学で同期だった「the武田組」というバンドがツアーで東京に来てライブを見に行く機会がありました。地元札幌でのRISING SUN ROCK FESTIVALに出演するなど活躍していて、今も変わらずに精力的な活動を続けていて凄いなと。自分が学生の時から聴いている「全速力」という曲があって、今も変わらずにグッとくる曲で励まされました。仕事で疲れた会社員の方にもぜひ聴いてほしい一曲ですね!!

「B/Cのチェック」とは何か?

佐藤 これまで、役所ではどのような仕事をされてきたのですか?

竹内 国土交通省では主に事業評価の仕事を担当していて、B/Cのチェックを行っていました。

佐藤 B/Cとは?

竹内 B/CとはBenefit(便益)/Cost(費用)の略で、事業の投資額に対して得られる便益がどれくらいかを数値化した、いわゆる費用対効果と呼ばれるものです。例えば、公共事業が必要だと言っても、それがどれくらい有効な事業かということを示す必要があります。橋本龍太郎内閣の時に初めて政策評価制度が導入され、公共事業を行う場合に事業評価、すなわちB/Cの算出が行われるようになりました。

佐藤 てっきり行政の評価は国会での決算行政委員会かなと思っていました。しかし公共事業は公共事業を実施してからの評価も大切ですが、事前にある程度費用対効果を算出してから実施すべきだと思います。それがあれば採算の合わない空港や八ッ場ダムのようなムダな公共事業はなかったのでは?

コメント3件コメント/レビュー

本シリーズは,毎回興味深く読んでいます。佐藤さんの鋭い突っ込みも,楽しみです。なかなか顔の見えない官僚の方々ですが,若手の方に直接お会いすると,熱意を感じます。政権交代でさらに活躍する機会が増えたと思いますので,頑張ってください。(技術系会社員:40代)(2010/05/24)

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本シリーズは,毎回興味深く読んでいます。佐藤さんの鋭い突っ込みも,楽しみです。なかなか顔の見えない官僚の方々ですが,若手の方に直接お会いすると,熱意を感じます。政権交代でさらに活躍する機会が増えたと思いますので,頑張ってください。(技術系会社員:40代)(2010/05/24)

中国の「熱烈歓迎」は常套手段ですが、与党の議員も含め、簡単に騙されて国益を損ねるような発言・行動に走るのは由々しき問題です。国家の運営を任せるには不安を覚えます。コスト・ベネフィットの評価など、不動産の評価などを利用すればもっと客観的に(かつ低コストで)できるのではないでしょうか?(2010/05/24)

>「外務官僚は全員自動的に大使になるから、一度担当の国に行ったら担当の国の利益を主張されたらそれをそのまま国に伝えるけど自国である日本の利益になることは主張しないのが問題」 まさしくその通りだろう。国土交通省からの出向組の若いキャリア官僚にそのことを根掘り葉掘り尋ねるのは酷かもしれないが、もっと突っ込んだ質問をして欲しい。外務省、日本外交の膿はそれに尽きるのだから。(2010/05/24)

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