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援助は大型案件から草の根的活動まで幅広く行われている

【第30回】外務省 竹内 帆高氏《中編》

  • 佐藤 ゆみ

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2010年5月31日(月)

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前編「国民の共感を得るODAにしていきたい」から読む)

佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 日本をお手本に改革開放政策をトウ小平が唱えてから32年、中国はついに今年、GDP(国内総生産)で日本を追い抜き、アメリカに次ぐ世界第2の経済大国にのし上がりました。輸出額でもドイツを抜いて世界1位(約112兆円)です。時価総額を基準とした世界の銀行ランキングにおいてトップスリーを中国の銀行が占めており、20年前のバブル期だった日本と重なります。中国や韓国の富裕層は大体が不動産か金融で儲けているそうで、内陸部でも不動産開発、投資が活発だそうです。

 バブル崩壊の懸念や、蟻族の問題、格差問題もありますが、人口と労働力、天然資源(戦略)、知識層の絶対数、世界を見据えた長期的な国家戦略とその実行性などを考えると、中国は今後まだ伸びますし、東南アジアの市場はこのままでは中国がそのほとんどをつかむ気もします。

竹内 帆高(たけうち・ほたか)氏
北海道札幌市出身。北海道大学公共政策大学院終了後、2007年、国土交通省入省。国交省では、主に港湾の費用対効果分析などの事業評価を担当。現在は外務省国際協力局に出向し、円借款事業評価及びODA(政府開発援助)における不正腐敗の再発防止に携わる。入省当初より新しい霞ヶ関を創る若手の会(プロジェクトK)の活動に参加。改革案の実現を含め、様々な活動を展開。2009年9月にメンバーと執筆した『霞ヶ関維新』(英治出版)を出版。「世の中をハッピーにする」というのが信条だ。(写真:佐藤ゆみ)

 今回はそんな中国と日本はどのように向き合い、関係していくべきかを中心にお聞きしたいと思います。

 中国に先月、出張で行かれていましたよね。中国は日本の高度経済成長期からバブル期と重なるとよく報道されていますが、実際の感触はいかがでしたか?

竹内 帆高(以下、竹内) 前回は一昨年、ちょうど北京オリンピック前に北京に行ったのですが、その時は北京市内がいたるところで建設ラッシュでした。市内も埃臭くて、最近中国は発展しているといっても、正直まだまだ途上国だなというイメージでした。

 これはあくまで感覚的な話ですが、今回、北京を訪れた時は高層ビルが多く立ち並び、小綺麗になったというか随分と近代化していて驚きました。北京国際空港も新たなターミナルが完成していて、羽田や成田よりも規模が大きい。中国人が日本を訪れた時には、いまや逆に成田が小さくて驚かれるという話を聞いたことがあります。

 現在の中国の発展はかつての日本の高度経済成長と比べ、どの程度のものなのか調べてみると、日本の高度経済成長は1955~1973年の18年間と言われていますが、この期間に日本の経済成長率は平均9.1%の経済成長が続いていました。

竹内 一方の中国は、トウ小平が中国を改革開放へと大きく舵を切ったきっかけとなった南巡講話が行われたのが1992年。それ以降を中国の高度経済成長とすると、2008年までの16年間で平均10.4%の経済成長を続けています。中国と日本では人口が10倍も違うので、国民1人当たりの経済的な裨益(ひえき)としては日本のほうがはるかに高かったでしょう。しかし、成長率だけを見た場合、当時の日本の高度経済成長率を僅かに上回っており、さらに期間としても18年を超える勢いだということが言えます。

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