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国際ルールをうまく取り込めるかが課題だ

【第31回】外務省 竹内 帆高氏《後編》

  • 佐藤 ゆみ

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2010年6月7日(月)

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前編「国民の共感を得るODAにしていきたい」から読む)

中編「援助は大型案件から草の根的活動まで幅広く行われている」から読む)

佐藤 ゆみ(以下、佐藤) 今回は中国とODA(政府開発援助)に関する話の続きをお聞きしますが、その前に、先週、政府が官僚から政策を募集した「政策グランプリ~大臣ダイレクト~」という初めての選考会で、竹内帆高さんが準グランプリに選ばれた政策について、少し教えてください。どのような政策を政府に提案されたのですか?

竹内 帆高(以下、竹内) 5月31日の月曜日に「政策グランプリ~大臣ダイレクト~」決定会があり、自分が所属するNPO法人プロジェクトK(新しい霞ヶ関を創る若手の会)のメンバー3人と「国民による仕分け作業-予算要求及び執行の情報公開-」を発表しました。政策グランプリとは、枝野幸男行政刷新担当相(肩書きは5月末時点、以下同)が、「官僚の知恵や経験を政治主導で生かす」ことを狙って立ち上げられたもので、国家公務員が所属にとらわれずに政策を提言するイベントです。全232件の応募があり、そのうち5件が決定会に残りました。

大臣に直接、政策を提案しました

竹内 自分たちの提案は、各省から財務省に提出する予算要求関連資料(査定後)と各省の予算執行内容をインターネット上で全面公開することで、国民がいつでもチェックできる状態とする。これにより、合理的でない積算を行なった要求や、非常識な支出、予算と執行の極端な乖離を抑制しようというものです。

竹内 帆高(たけうち・ほたか)氏
北海道札幌市出身。北海道大学公共政策大学院修了後、2007年、国土交通省入省。国交省では、主に港湾の費用対効果分析などの事業評価を担当。現在は外務省国際協力局に出向し、円借款事業評価及びODA(政府開発援助)における不正腐敗の再発防止に携わる。入省当初より新しい霞ヶ関を創る若手の会(プロジェクトK)の活動に参加。改革案の実現を含め、様々な活動を展開。2009年9月にメンバーと執筆した『霞ヶ関維新』(英治出版)を出版。「世の中をハッピーにする」というのが信条だ。(写真:佐藤ゆみ)

 この提案の目的は、短期的には予算関連資料をオープンにすることで、予算の無駄を削減しようというものですが、その先の狙いとしては、そもそも予算要求にあまりに多くの時間をかけ細かな積算を行っている一方で、実際それらがどのように執行されたかという点については、ほとんど関心が向けられていないという実態を知ってもらいたいということにあります。これは事前の査定に対して、事後チェック体制が不十分という現在の行政の体制の問題でもあります。

 これらの問題点については、プロジェクトKより2005年に出版した著書(『霞ヶ関構造改革・プロジェクトK』[東洋経済新報社])にて詳しく言及されています。また、本グランプリ提案についても、関連資料をウェブサイトにて掲載していますので、よろしければご覧いただければと思います。

佐藤 これまで執行された政策の何にいくらかかったかが公開されていなかったということは、公開できないような内容もあったということですね。今まで決算行政監視委員会に所属していた国会議員は何をしてきたのか。予算執行内容の透明化はどんどん進めてほしいです。審査員は誰で、グランプリにはどのような政策が選ばれたのですか?

竹内 審査員は、枝野行政刷新担当相、大島敦内閣府副大臣、泉健太内閣府大臣政務官など4人です。仙谷由人国家戦略担当相も当初は参加される予定だったのですが、国会の関係で急遽欠席となってしまいました。

 グランプリには、国土交通省都市鉄道課の山本弘一郎さんが提案された「自動車登録手続きの簡略化」が選ばれました。住民票の提出を免許証提示で代替できるようにしたり、ナンバー変更がない場合は一部で郵送手続きを認めたりなど国民の負担を軽減する内容です。これは、自動車登録で苦労された方も多いかと思いますが、実現されれば利便性が高まって効果が目に見えやすいですよね。

枝野幸男行政刷新担当相、大島敦内閣府副大臣、泉健太内閣府大臣政務官(右から)
「政策グランプリ」でプレゼンテーションする竹内帆高氏

佐藤 目に見えやすい政策が選ばれたようですね。これまで政府が官僚から政策を募集し、政策を競わせたことはなかったので、とてもいい活動だと思います。

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