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中国に巨大“自殺”工場の余波

2010年6月10日(木)

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中国の台湾系工場で起きた連続自殺が波紋を広げた。背景には中国の構造問題。日系企業も対岸の火事ではない。低賃金労働者に支えられた中国式生産の転換点とも言える

 日本が米アップルの「iPad」発売に沸く裏で、中国ではその生産現場での痛ましい事件が次々に起きていた。

 その舞台は広東省深市、台湾のフォックスコン(富士康科技集団)の工場。世界最大のEMS(電子機器の受託製造サービス)企業である同社は、アップルやデル、ソニーなど世界中の大手企業の製品を生産している。45万人が働くその巨大な工場で、従業員の自殺が相次いでいるのだ。

「血汗工場ではない」

 今年に入り、5月31日までに13人が従業員宿舎などで自殺を試み、うち既に10人が死亡している。5月26日には、親会社の鴻海精密工業の創業者、郭台銘会長が現地に駆けつけ、「我々は血汗工場ではない。規模が大きいためだ」と弁明、メディアに工場を公開した。「血汗工場」とは、劣悪な労働環境の工場を意味する。

 しかしその後も連鎖反応は止まらない。自殺の直接的な原因の特定は難しいが、中国や欧米のメディアはフォックスコンの過酷な労働環境を問題視する。アップルなど製造を委託する各メーカーも調査に乗り出すと表明した。

 欧米企業は製造委託先の労働環境や法令順守には極めて厳しい。フォックスコンも福利厚生施設などのハードでは広東省でもトップクラスだ。一方、「私語厳禁」といった“軍隊式”管理で知られており、それが精神的ストレスとなっていたとの見方が多い。

 ただそれだけなら、フォックスコン固有の問題として済ませられるが、実際は、現地の日系企業も他人事で済まされない構造的な問題もはらむ。

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「中国に巨大“自殺”工場の余波」の著者

熊野 信一郎

熊野 信一郎(くまの・しんいちろう)

日経ビジネス記者

1998年日経BP社入社。日経ビジネス編集部に配属され製造業や流通業などを担当。2007年より日経ビジネス香港支局に異動、アジアや中国に関連する企画を手がける。2011年11月に東京の編集部に戻る。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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