「話題閑題」

お土産業界は見た!次の首相は…

「誰がなっても同じ」では困るのだが

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2010年6月4日(金)

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 「昨日(6月2日)の昼頃から、とても売れてますよ」。こう言うのは、国会議事堂横にある土産品店、新美堂の名物女将さん、大島初恵さんだ。鳩山由紀夫首相の辞意表明をニュースで見たお客さんが、なくなる前にと鳩山首相関連のお土産を次々に買いにきているという。

新美堂の店舗。「このところ売れ行きが鈍っていたけれど、辞任となると売れるのよね」と大島さん
ライター、湯のみ、ボールペン、マグカップなども、在庫限りで販売終了に

 ここで取り扱っている鳩山関連グッズは、饅頭やサブレなどのお菓子類、ライターやマグカップなどだ。大型バスの駐車場に隣接しているので、国会議事堂に団体で見学に来た人が購入してくことが多い。今回の辞意表明による特需で、饅頭など一部の商品は完売している。残りの品も新たな入荷の予定はなく、在庫を売り切ったら終わりという。

 さて、この次は誰が首相になるのが望ましいのか?と、大島さんに聞いたところ、「ここではそれはノーコメントなのよ」と、口にチャックをするジェスチャーでかわされた。

 ただ「誰がなっても同じかもね。お土産が売れればいいのよ」という本音もチラリ。確かに、「誰がなっても同じ」というのは、現段階では国民の多くが共感するところかもしれない。

 この店で注目の商品は「究極のロシアンルーレット はとチャン&オバマン」という菓子だ。5月15日に発売したばかりなのに、わずか3週間足らずでお蔵入りが決まった。

 中にはモチが6つ入っているが、そのうち5つは沖縄産の島唐辛子を使った激辛モチになっている。つまり、甘いのは1つだけだ。普天間基地の問題で、狭まる移転先候補地の中から苦渋の選択を強いられた鳩山首相にひっかけたユーモア商品である。

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沖縄の業者から要請を受けて開発したものの、あれよという間に販売中止に。右は中のモチ菓子

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伊藤 暢人(いとう・ながと)

日経ビジネス副編集長。

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