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貯金は「その人の運」を示す指標の1つ

私がマンションを買えた理由を改めて振り返る

2010年6月11日(金)

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 貯金ができず不安です。どうしたらいいでしょうか…。(女性)

 遙から

 大阪の他に、東京にもマンションを借りた。その話を芸能界の大先輩にすると頭ごなしに叱られた。

 「なぜ、2件も家が必要なのか」

 2LDKの家賃を言うとさらに声高に説教された。

 「東京は、14万円の家賃が払えなくて困っているベテランたちがたくさんいる。大阪に家があり、なぜさらに他に家が必要なのか、なぜそんな浪費をするのかまったく理解できない」

 東京で物件を探すとわかるが、都心で14万円だとせいぜいワンルームか1Kくらいだった。

 じゃあとばかりにいくつか反論してみた。

 「ベテランになるまで長年働いてきて、なぜまだ賃貸なのか、ベテランになるまでに、なぜ稼ぎ時にしっかり家の1件も購入しておかなかったのか」
 「今家賃が払えないことよりも、それまでいったい何をしていたのか」

 先輩は言った。

 「稼いでいる時はずっとそれが続くと思って、使ってしまうんだよ。いいマンションに住んで、贅沢な時を過ごしてしまうんだ。会社もその人間が稼げる時には散々贅沢をさせておいて、稼げなくなったら責任を取らないものさ。だから突然暮らしが14万の賃貸になって、それすら払えなくなる」

 芸能界の怖さを改めて先輩からレクチャーされた気がした。しかし今さら教えてもらわなくても、稼げるのは一時、水もの商売の危うさは、昔から一般の人だって知っている。

 なんだか腑に落ちない感覚で、その、14万の家賃が払えない“ベテラン”という存在を想像してみた。だがいくら想像してみても「いったい何をやっていたんだ」という憮然とした感覚しか生まれないのだった。

 六本木ヒルズでセミナーがあった。

 講師は『おひとりさまの老後』の著者、上野千鶴子氏だ。そこででたエピソードに、「40代働く女性で貯金がない」というものがあった。東京でバリバリ働き自立しキャリアウーマンと呼ばれるベテランの40代になって、なんで貯金がないんだ!と、また腑に落ちなかった。

 「いったい何をやっていたんだ、見栄を張らなきゃいけない芸能界でもあるまいし」

 そう思ったのも束の間。上野氏はその背景を解説した。実家が地方で早くに自立し東京の賃貸の家賃を払い続けていたなら、貯金などできなくて当然…。

 私は、なぜ自分が稼ぎ時に貯金ができ、マンションを購入できたのかをやっと理解できた。

 実家から通っていたからだった。

「遙なるコンシェルジュ「男の悩み 女の嘆き」」のバックナンバー

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「貯金は「その人の運」を示す指標の1つ」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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名和 利男 サイバーディフェンス研究所上級分析官