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政治のつぶやきで議員と対話する、そんな素敵な未来

個人やコミュニティの力をソーシャルWEBが強化する

  • イケダ ハヤト

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2010年6月21日(月)

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 第1回では、ソーシャルWEBという言葉の背景に「可視化」と「マッチング」という2つのキーワードがあり、それは選挙投票や政治参加につながる可能性があることを述べました。

 第2回では、欧米を中心に政治分野のソーシャルWEB活用の最先端、そして「Gov2.0」というコンセプトを紹介しました。一方、日本は、期待されたネット選挙の解禁が延期される見通しにあることが示すように、どうやらこの分野で相当な遅れを取っているようです。

 最後となる第3回は、日本の政治とソーシャルWEBの現状と未来を考察していきます。日本はこの遅れを取り戻すことができるのでしょうか。

残念に感じた「鳩山ツイッター」

 皆さんは「ツイッター議員」がどのくらいいるか、ご存じでしょうか。コストもかからず、気軽に利用できるツイッターは、日本の議員にも浸透し始めています。政治家のアカウントを集めたサイト「ぽりったー」によれば、6月5日現在で534人のツイッター議員がいるそうです。遅れている割には意外と利用者は多い、という印象を抱きます。

 とはいえ、その利用実態を見ると、ブログの更新情報を流すのみ、文字通り自分の思っていることを一方的につぶやくのみといった一方的な情報発信がほとんどです。「一方的な情報発信の何がいけないの?」と思うかもしれませんが、公式サイトやブログと違い、ツイッターは「コミュニケーションツール」としての側面が強いものです。ツイッター上では、対話することが基本的な前提となっています。特に企業への期待は強く、ニュースリリースなどの一方的な配信のみしか行わない企業アカウントは、批判を受ける場合すらあります。

 もちろん、ツイッターに参加する際は絶対にコミュニケーションを取らなくてはならない、すべてのメッセージに答えなくてはならない、というわけではありません。朝から晩までツイッターに張り付いていることは現実的に不可能ですし、そんな政治家がいても嫌です。多くのユーザーは返信を強く期待していないので、必ずしも直接コミュニケーションを取る必要はありません。

 例えば、鳩山由紀夫・前首相のツイッター。調べてみると、1日当たり数百件に及ぶメッセージが寄せられています。このすべてに答えることは到底無理ですし、鳩山氏が特定の個人に公開メッセージを送ることは、問題が起こる原因になるかもしれません。

 しかしながら、鳩山ツイッターはもう少し良い運用方法があるように思います。問題なのは、「ご意見ご感想は@hatoyamayukioまでお願いします」と、メッセージを呼びかけているにも関わらず、寄せられた大量の意見がどう処理されているかが全く見えないところです。

 これは邪推になりますが、すべてのメッセージを検索可能なログとして取っておく、スタッフが意見を要約して鳩山氏へ定期的に伝えるといったことすら行われてないのではないでしょうか。せっかく寄せられたメッセージなのに、チラッとスタッフが見るだけで、その後は誰も利用しない。これでは、非常に残念です。意見を聞いていることにならないでしょう。

 もし適切な処理を行っているのなら、そのことも明示するべきです。「しっかり伝わっているんだ」という認識を閲覧者が抱くことができれば、メッセージを送るモチベーションも高まり、その質も自然と高まってくるものです。ツイッターを代表に、市民がソーシャルWEBを使って気軽に声を届けられるようになっても、「どうせ私の声なんて意味ないんだ」と感じさせてしまっては、変化が起きることはありません。

「パーソナル・シンクタンク」の可能性

 理想的な形は、寄せられたメッセージを、ポジティブ/ネガティブ、男女、地域、年齢、内容などによって分類し、後から利用できる形に保存し整えることです。そうしたことが行える分析ツールはまだ市場には出回っていませんが、技術的には可能なので近い将来登場するはずです。

 これは夢のような話ですが、ソーシャルWEBから寄せられた意見を適切に管理することができれば、「この法案については、過去にたくさん関連する意見をもらったな。(検索中)お、このユーザーは面白いことを言ってるぞ。(プロフィールを閲覧)なるほど、大学教授か。少し意見を聞いてみよう」「次回の講演はどんなテーマにしよう、前回の選挙で私に投票してくれた人たちにアンケートを取ってみよう」「いつも私に熱心なメッセージを寄せてくれる人が遊説先に住んでいるようだ。イベントに呼んで、意見を聞いてみよう」といったような「パーソナル・シンクタンク」とも言える使い方も可能になるかもしれません。

コメント1件コメント/レビュー

厳密にいってしまうと、本来利害調整役としての政治家の最大利害集団は政財官でした。声なき声としての民の声には耳を貸そうとしなかったし、今まではそれで通用してきたが、現在民が余分な税金を出せなくなってきてる時代には聞く耳を持たないというのは命取りになってきています。結局のところ、民の求めるものと政治が聞いてきたと勘違いしてるものとのミスマッチが非常に大きくなってる証拠ですね。(2010/06/21)

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厳密にいってしまうと、本来利害調整役としての政治家の最大利害集団は政財官でした。声なき声としての民の声には耳を貸そうとしなかったし、今まではそれで通用してきたが、現在民が余分な税金を出せなくなってきてる時代には聞く耳を持たないというのは命取りになってきています。結局のところ、民の求めるものと政治が聞いてきたと勘違いしてるものとのミスマッチが非常に大きくなってる証拠ですね。(2010/06/21)

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