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「政治における正義」とは何を意味するのか

マニフェストは、こうやって吟味しよう

  • タナカ(仮称)

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2010年6月23日(水)

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第1回 今度の参院選は、候補者本位で考えよう!
第2回 「国防戦略」なき国会議員でいいんですか?
第3回 こんな候補者を、国会に送りたい。その一案

 みなさんこんにちは。タナカ(仮称)のオルタナティブ政治経済研究所です。第4回にお送り致しますのは、「政治における正義」です。民主政治とマニフェスト(政権公約)について、私が大切だろうと考えている点についてお話したいと思います。

 新政権が発足しました。そして地に落ちていた民主党の支持率は奇跡の回復を遂げ、野党には危機感が漂っているようです。報道では識者の見解として、「国民が小沢隠しに騙されている」「本質的な解決にはなっていない」「なんで衆議院も解散しないんだ」などなど、まぁ、いろいろな見解が紹介されています。

 ただ本業でメディアの取材を受けた時に、記事に掲載されたコメントで「ありゃ」と思わされた経験があり、「識者」がホントにそんなことを言っているのかなという気もしますが。この辺、「輿論」とか「エージェンシー(代理人)」とか言い出すと長くなるので、ワタシは「啓蒙」という上から目線は嫌いだ、とだけ申し上げます。これは以下の本論にも関わることです。

有権者は何を嫌がっているのか

 さて、識者のコメントに仮託された報道の問題意識からすると、新政権の支持率はもっと低くなくてはならず、国民が与党支持に回るのは、困ったことなのかもしれません。首相と幹事長が替わっても、両人とも引退したわけでもなく、与党が免責される理由が分からない、と。

 ワタシの見方では、ご両人それぞれの個人的特性が国民に嫌がられ、民主党の支持率が本来の水準以下に押し下げられていたのであって、原因が消えて支持率も元に戻った、というだけのことです。

 前首相の問題点は恐らく、リーダーとしての一貫性や見識が感じられなかったこと、それがもたらした外交面での恐怖感でしょう。

 前幹事長の問題点は、一般的な報道や前首相の総括や新首相の見解では「政治とカネ」だとされています。

 言われるとそんな気もしなくはないのですが、ワタシはへそ曲がりなので、「本当か?」と思ってしまいます。これについては別の機会に譲ります。

 また、同様に前幹事長が推進した「集票目当て」政策も、利権政治であり衆愚政策だと評判悪いです。これもある意味で分かりやすいのですが、やはり微妙に違うのでは、と思います。

 むしろ、「これから行く道は、そっちじゃないだろう」と国民の集合無意識が警告した。この集合無意識は曲者で、世論調査などでは別の形をして現れ、本音を解釈することがなかなか難しい。今回はこちらについて考えていきます。

 そもそも衆愚政治の反語は何でしょうか。エリート政治ですか? それだと、出自からしてエリートである世襲議員や、試験エリートである高級官僚の批判をしている多くのマスコミの立場から衆愚政治を批判するのは、意味が分かりません。

 では、啓蒙政治? これは民意の外に、より正しい「正義」があって、嫌がる愚昧な庶民を、その「正義」に従わせるような政治を指します。「前衛」政党の独裁政治です。

 これも「正義」を独占したエリートによるカリスマ政治であることに変わりなく、その「正義」を代弁できるヒトは「私」ですよ、私の言うことをみなさん聞きなさいね、という自己満足の域を出ません。それのもたらす惨禍については、ナチスやスターリニズムの足跡をご検索下さい。

 では、民意の外に特権的な正義なんかない、と達観したら、どういう政治が可能でしょうか。ワタシはこれには2つの道があると思います。

 第1の道は、民意を効率的に汲んで、それを最大限効率的に実現するという道。これは今ある民意を前提に、それを素直に受け入れ、自分を民意より高い位置にはしない、という美徳を持っています。

 小沢一郎氏の自己規律がコレであるとしたら、彼の様々な言動が符合します。

 新人議員は国会で役職を漁るより地元に帰って支援者と語り合えとか、困っているセグメントを救済するように具体的な政策セットを提示するとか、公約として有権者に提示したものは体張っても守れとか。

 一般に、傲慢/豪腕と批判された言動ですが、世の中に誰か偉いヒトがいるという権威主義を捨てて考えれば、これはまことにもっとも。多数決に拠る民主主義は、何が正義かよりも、挙げた手の数を数えて、その数が多いものを「正しい意見と見なそう」というシステムです。集票目的の政策セットというのは、即ち「見なされる正義」を具現化したものにほかならないのです。

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