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速乾性に快適さ加わる

真夏のスポーツウエア(アディダス、東レ、デサント、帝人、アシックス、クラボウ)

2010年6月29日(火)

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大量に汗をかく夏のスポーツを楽しむには、高機能ウエアが欠かせない。汗をすぐに吸収し乾かす速乾性に、快適さを加えた機能開発が進む。ポリエステルを使った糸や生地の改良で、機能向上を図るのが主流だ。

 真夏のスポーツは過酷だ。サッカーは炎天下で90分間走り続ける。動きが穏やかに見えるゴルフも、18ホール回るうちに汗だくだ。ウエアは体にまとわりつき、肌はべたべた。シャツに白く汗の結晶が浮き出た経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。

 夏物のスポーツウエアは「汗の処理」が至上命題だ。快適性を高めるのはもちろん、うまく処理しないと水分が肌から発散する時に熱が奪われ、冷えを起こす。吸汗速乾性は年々進化しており、最新のウエアなら、大量の汗をかいても肌はさらさら、ウエアがまとわりつくこともない。

吸水性は3倍、乾燥速度は2倍

アディダス製のサッカーワールドカップ公式ウエア

 最高峰はトップ選手のユニホームである。サッカーワールドカップで日本代表が着用したユニホームは、アディダスジャパンがサッカー選手の筋肉の動きを詳細に分析し、開催地の気候なども考慮して素材や生地の形状を決めたもの。「ファブリックダブルエックス」という東レと開発した素材を使い、従来品に比べて吸水性を3倍、乾燥速度を2倍向上させた。さらに30%の軽量化も実現。肌のさらさら感が増し、冷えも解消した。

 「一言でスポーツウエアといっても“戦闘服”であるユニホームから安価な商品まで幅広い。見た目は同じようでも機能の差は大きい。着用して運動すれば、すぐさま違いを体感できる」。アディダスジャパンの岡田恭弘・商品企画部長氏は、スポーツウエアの進化をこう説明する。

毛細管現象で汗を退治

 スポーツウエア用素材の代表格は、合成繊維の中でも強度が高く、激しい運動による摩擦などにも耐えられるポリエステル。だが、一言にポリエステルといっても、加工の仕方次第で吸汗や速乾性に大きな差が出る。

 まず、必須なのが「吸水加工」だ。ペットボトルと同じ素材であるポリエステル繊維は、石油化学製品で水を吸わない。衣類向けは、繊維の表面を水を吸う性質を持ったポリマーで覆う。

 次の段階は、繊維の形状自体を変化させること。ポリエステル繊維は、原料をごくごく細い口金から引き出すことで繊維状にする。従来の丸型の口金ではなく複雑な形状の口金を使うことで、繊維の表面積を大きくし吸水性能を高める。この加工を「異型断面」と呼ぶ。中国製の安価な繊維でも取り入れたものが増えているという。

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「速乾性に快適さ加わる」の著者

山根 小雪

山根 小雪(やまね・さゆき)

日経ビジネス記者

日経コミュニケーション、日経エコロジーを経て、2010年1月から日経ビジネス記者。エネルギーを中心に、自動車や素材など製造業を担当する。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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