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【隠れた世界企業】流行に目を背け、信頼得る

日本ホームスパン(岩手県花巻市、羊毛の織物業)

2010年7月8日(木)

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毛織物で海外の高級ブランドの信頼を獲得、売上高の15%を稼ぐ。手織りのサンプルを毎日作り続けることで、価格競争から一線を画す戦略が奏功した。流行を追わず、独自の信念を貫く姿勢で、さらなる売り上げ拡大を目指す。

 カラカラと糸車の音が聞こえてくる小さな工房。羊毛の織物製造、販売を手がける日本ホームスパンは、いわて花巻空港から東に10kmほど行った岩手県花巻市東和町にある。

 人口1万人。静かでゆっくりと時間が流れるこの町に、同社の前身となる菊池ホームスパン民芸社が設立されたのは1955年4月だ。創業から50年以上が経つ、老舗の毛織物工房が、日本ホームスパンになる。

 社名にも掲げているホームスパンは「家(ホーム)」で「羊毛を紡ぐ(スパン)」という意味。産業革命が起こる以前の製造法だ。この伝統技術を受け継ぐ日本ホームスパンは、フランスの超がつくほど有名なラグジュアリーブランドへ、毎年納品している。2002年に生地サンプルを出品した繊維総合見本市で、海外バイヤーの目に留まったのが取引が始まったきっかけだ。

海外ブランド向けのサンプルを手にする日本ホームスパンの菊池完之社長(右) (写真:尾苗 清)

 今では売り上げ全体の15%を、海外ブランド2社との取引が占める。「取引先ブランドの銀座店がオープンする2004年12月だったかな。日比谷公園でファッションショーのイベントがあって招待されたんだ。初めて自分たちが紡いだ生地の衣装を着たモデルを見た時は面白かったな」と感慨深く振り返るのは日本ホームスパンの菊池完之社長だ。

 この小さな町から世界の流行が生み出されていく。その背景には、菊池社長が数多くの逆境から培った経営哲学がある。

毎日の継続が、参入障壁を生む

 日本ホームスパンは年間に600パターンものサンプルを作り出す。海外のバイヤーの目に留まったのも、このサンプルだ。菊池社長と娘の二人三脚で、とにかく日に3つのパターンを作り続けてきた。染め方、糸の組み合わせ、編み方などデザインは無数にある。

 「毎日作り続けることに意味がある。嫌でも考えるからね」

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「【隠れた世界企業】流行に目を背け、信頼得る」の著者

原 隆

原 隆(はら・たかし)

日経コンピュータ記者

宮崎県出身。お酒が好きです。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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