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第6回:“自分で”充実人生をおくるための「C」「O」「J」

2010年7月20日(火)

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 人間だれしも与えられた「1日は24時間で、1年は365日」だ。時間をどうせ積み重ねるなら、「社会の評価軸」ではなく「個人の座標軸」で積み重ねて楽しい人生にしていこうよ、というのが、本コラムで私が一貫して主張しているテーマだ。

 前回は自分の座標軸を明確にするために、まずは頭をからっぽにしてみよう、ということを提案してみた。今日はどうせ積み重ねる時間、どんなことを意識したら人生が充実して楽しくなるのか、という点について、私なりに試行錯誤した結果の思うところを書いてみようと思う。

大切にしたい「経験」の3つ

 何も活動せずにじっとしていない限り、時間の経過の中で人間は「経験」を重ねて生きている。そう考えると「経験」の質は、過ごす「時間」の質に大きく関わり、ひいてはそれが人生の質にも影響してくるのだと思う。

 しかし、だからといって「全ての経験を質高くしよう」などとストイックになるのは正直シンドイし、そんなことをしたら少なくとも私は続かない。

 なので、自分なりにコツを探していろいろ試し、いいなと思うものは常に実践するようにしてきた。今日はそれをご紹介したいと思う。

 コツとは、これからお話する「3つの経験」について、特に意識高く取り組むこと。そして「3つの経験」とは、「Complete(完遂すること)」「Own(主体的に取り組み、責任を負うこと)」「Judge(意思決定すること)」である。

1. Complete:完遂すること

 最初は、“Complete”。かつて私はマッキンゼーで働いていたことがあるが、同社では、仕事を始めて半年くらいたつと、必ず先輩から言われる言葉がある。

 「キミの“Complete Work(コンプリート・ワーク)”をみせてくれ」

 “Complete Work”とは、与えられた課題に対し、課題を構造化し、解の仮説を立て、検証をして、最終解を出すという一連のプロセスを全て自分でやり切る、ということだ。だから、このフレーズを翻訳すると、「小さな塊でもいいから、自分1人でどこまで出来るか、お前の実力をありのままを見せてみろ」というということになる。

 コンサルタントというのは、基本的にはえらそうな立場でものを言う生き物だと思われている。知識もあるし、理屈っぽさ(あるいは論理性)に至っては相当なものだ。

 だからこそ、口ではごもっともなことを並べていても、「んで、あんたどれだけ力あんの?」「つうか、でかいこと言う前に、結果見せてよ」とお客様に言われた時に、人間として本当に結果を出す力をもっているか?が問われる。

 口ばっかりコンサルタントのメッキはすぐに剥げて、お客様とは長い付きあいが出来ないことを知っているからこそ、マッキンゼーでは”Complete“の能力が高いレベルで要求されるのだ。

 この領域で、私がこれまでの自分なりに体得した原則が2つあるのでご紹介しよう。

(1)“Complete”の回数を増やせば増やすほど、成長スピードは上がる

 自分が何か仕事を頼まれた時、最後は上司が直してくれるだろうという変な甘えや、ここは自分で答えを出すのはおこがましいから上司の指示を仰ごう、という中途半端な配慮をこねくり回した結果、“Incomplete(未完成)”のままアウトプットを提出していることはないだろうか。

 これは日本企業の場合、本人の意識の問題というよりも、「出る杭は打たれる」的な企業風土が、その傾向を助長していると言えるかもしれない。だが、どんな組織でも、”Incomplete”な成果しか出せていない人に、本当に意義のある仕事は渡されない。そして、「上司の覚えがめでたい」という理由で、仮になんとか組織内で生き延びられたとしても、一歩外に出たら「何も出来ない人」のレッテルを貼られるのは間違いない。

 物事を”Complete”するということは、決して簡単なことではないし、私自身もやってみた結果失敗したり、やり直しを余儀なくされることは、今でもある。だが、それも含めて“Complete”から得る学びの総量はとても大きいのだ。子供と同じで、人は痛い思いをすれば同じ過ちは繰り返さなくなるし、どんどん賢くなる。

 賢くなれば学びのスピードもさらにあがる。所属する組織の風土如何に関わらず、言い訳なく「私はこれができます」と胸を張っていえる実績を積みあげている人が、着実な成長を手にすることができる。だから、事柄の大小に関係なく、”Complete”した回数を増やせば増やすほど、成長のスピードはあがるのだ。

「わたしたちの自立宣言 ~会社と個人の新しい関係をつくろう」のバックナンバー

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「第6回:“自分で”充実人生をおくるための「C」「O」「J」」の著者

柴沼 俊一

柴沼 俊一(しばぬま・しゅんいち)

日本銀行、マッキンゼー&カンパニー、ファンド投資先経営を経て、2009年1月からシグマクシスに入社。パートナー(役員)として、戦略コンサル、M&Aアドバイザリー、事業開発など、新サービスを開発・提供

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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