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半導体活況の落とし穴

2010年7月28日(水)

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東芝の投資再開が象徴する半導体需要の急回復。半面、供給力不足は日立製作所の部品納入遅れを招いた。半導体が企業活動のボトルネックになる可能性が浮上した。

 「NAND型フラッシュメモリーでは昨年7~9月期から、フル稼働を続けている。スマートフォンや電子ブックなど新たな需要が伸びていることもあり、新棟の建設に踏み切った」

 7月14日、三重県四日市市で半導体工場の新棟建設を始めた東芝。記者会見した小林清志・上席常務はこう語り、韓国サムスン電子に挑戦する姿勢を明確にした。東芝は2012年度までに半導体で5000億円の投資を計画。そのかなりの部分を四日市工場に振り向けるという。

半導体の増産
東芝は半導体の増産に乗り出した

 半導体需要が世界的に急回復している。世界半導体市場統計(WSTS)の予測では、2009年に2263億ドル(約19兆9000億円)だった世界の半導体市場が、2010年は28.6%増の2909億ドル(約25兆6000億円)に急拡大する。

 世界最大手の米インテルは2010年4~6月期の純利益が29億ドル(約2550億円)に達し、前年同期の赤字から大幅黒字に転換。ポール・オッテリーニCEO(最高経営責任者)は「インテルの42年の歴史で過去最高の四半期売上高を達成した」とコメントした。

 だが、この活況には落とし穴がある。

 2008年秋のリーマンショックの後、需要の“蒸発”に直面した半導体各社は設備投資を抑制し、過剰生産能力の削減を進めてきた。この状況で需要が急回復したため、供給能力が追いついていない状況なのだ。

 東芝は2008年に新棟建設を決めていたが、経済危機で凍結。今年になってようやく再開した格好だ。しかし、着手したのは2期に分ける工事の1期分だけ。小林上席常務は「新棟は来年春に竣工するが、どれぐらいのスピードで増産するかは市況を見ながら判断する」と話す。NAND型フラッシュメモリーについては、当面、需給が逼迫した状態が続きそうだ。

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「半導体活況の落とし穴」の著者

小笠原 啓

小笠原 啓(おがさわら・さとし)

日経ビジネス記者

早稲田大学政治経済学部卒業後、1998年に日経BP社入社。「日経ネットナビ」「日経ビジネス」「日経コンピュータ」の各編集部を経て、2014年9月から現職。製造業を軸に取材活動中

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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