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参入続々、空き電波市場が熱い

  • 江村 英哲

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2010年7月27日(火)

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電波の空き周波数である「ホワイトスペース」を活用する議論が活発だ。地域限定で空き周波数を利用するアイデアは、環境からプロスポーツ、教育までと幅広い。本格普及は地上アナログ放送終了後だが、関連する3兆円市場の活性化が期待される。

 テレビ放送などで利用する電波の空き周波数「ホワイトスペース」の活用が活発に議論されている。総務省の主導で、今夏から各地にホワイトスペース特区を設置して、その実証試験が始まる予定だ。

ホワイトスペースとは・・・電波の空き周波数の総称。本来、放送用などの目的のために割り当てられた周波数が空くことで、地理的・技術的な条件を満たせば、データ送信などにも利用できる。

 ホワイトスペースとは「空いている電波の周波数」を指す。利用地域を限定して空き周波数を使い、目的を特化した情報を流す。米国では2008年からホワイトスペース開放の議論が本格化した。米マイクロソフトの試算では、ホワイトスペースの活用による米経済への効果は、今後15年で585億(約5兆)~1095億ドル(約9兆5000億円)。日本での効果は未知数だが、ホワイトスペース関連市場は、モバイル広告市場や携帯端末市場などの合算で約3兆円であることを考えると、大きな可能性を秘めていると言える。

 例えば、環境面での利用法。スマートグリッドの効率運用にホワイトスペースを使うアイデアだ。今年3月、インターネット総合研究所の藤原洋所長は、鳥取県米子市で電気自動車工場の建設計画を発表した。その際、「これからのエネルギー消費は地産地消型に変わる。その時に電力の発生と消費を“見える化”するセンサーネットワークの構築が重要になる」と説明した。

 太陽光や風力を活用した再生可能エネルギーを有効活用するには、電力を最適配分する情報を共有する必要がある。そこで、太陽光パネルなどの発電状況をセンサーで確認、その情報をホワイトスペースの周波数を利用して地域住民に伝える。利用者は、地上デジタルテレビ放送が受信できるワンセグ対応の携帯電話で情報を取得することで、最適な時間や場所で給電ができる。

有限な電波に空きができるワケ

 電波の周波数は有限な資源だ。総務省総合通信基盤局電波政策課の平松寛代・周波数調整官は、「現在、周波数にはほとんど空きがない」と話す。それなのに、なぜホワイトスペースが発生するのだろうか。

 例えば、ある地域でのテレビ放送で1~6チャンネルまでの周波数帯の電波が届いている場合。A県が1、3、5チャンネル、B県は2、4、6チャンネルを使うとする。この時、B県で使用している2、4、6チャンネルが、A県のある地域で電波干渉を起こさずに利用できても、使用許可のない電波“ホワイトスペース”になってしまう。

 また、同じ地域でも、テレビ放送の終了した深夜の時間帯は周波数が空いた状態となっている。こうした地域や時間差を考慮して、総務省では昨年、電波が干渉を起こさずにホワイトスペースが使える領域を調査した。その結果、全国の相当数の地域で、ホワイトスペースが利用可能だと分かった。

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