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エコカー戦略に悩むホンダ

2010年8月2日(月)

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エコカーでトヨタ自動車のライバルと目されるホンダが悩んでいる。ハイブリッド車の対抗馬「インサイト」は、トヨタの「プリウス」に完敗。電気自動車やプラグインハイブリッド車で巻き返しを狙うが課題も多い。

 自動車業界の勝ち組――。
 2008年秋以降、世界経済が変調を来す中で、業績の堅調さが際立つホンダにはそんなイメージが強い。いち早く世界最高峰の自動車レース「フォーミュラ・ワン(F1)」から撤退し、生産調整にも踏み切る一方、2009年2月にはハイブリッド車の「インサイト」を投入、トヨタ自動車の「プリウス」への対抗馬として名乗りを上げた。攻守に機敏な舵取りが高く評価された。

 そんなホンダがエコカー戦略に悩んでいるというと、意外に感じる人も少なくないだろう。一見するとホンダの戦略は当たっているように思える。ハイブリッド車では、今年2月に発売したスポーツカータイプの「CR-Z」もヒット。発売からわずか1カ月で月間販売目標の10倍の受注を獲得した。

 しかしハイブリッド車の“本命”で、当初プリウスと覇を競ったインサイトは、国内販売の落ち込みが著しい。一時は月間1万台を超え、国内首位に立ったが、状況は様変わりした。最近の月販はプリウスの3万台に対して、3000~4000台。差はあまりに大きい。

ホンダが鈴鹿製作所で生産する「インサイト」の販売は伸び悩んでいる

欧米での販売低迷が誤算

 「残念ながら値段と性能を含めた全体的な価値はプリウスが上だ」。ホンダの近藤広一副社長は、負けを潔く認める。インサイトに関しては、燃費が若干見劣りすることや、後席の空間が狭いといった課題が指摘されている。

 もちろん2008年秋以降の景気低迷の中で、インサイトは一定の役割を果たしてきた。とりわけホンダの国内販売への貢献は大きかった。発売から1年で、目標の2倍の約10万台を売った。

 さらに「インサイトが呼び水になって、販売店に足を運ぶ人が増え、『フィット』や『フリード』などのほかのクルマも売れた」。ホンダで国内販売を担当する小林浩取締役はこう強調する。最近になって息切れするまでは、苦しい時期のホンダを支えてきた。

 むしろ誤算は海外にあった。当初、ホンダはインサイトの年間販売目標を米国で10万台、欧州などで5万台としていた。しかし現実にはその半分以下の台数しか売れなかった。

 国内と同様に、性能と知名度でプリウスを凌駕できなかったことが1つの理由だ。さらにガソリンの高騰が一服し、燃費に対する消費者の関心が薄れたこともある。最近はインサイトの販売減速が一層鮮明になっている。6月の米国における販売台数は、前年同月比3割減の約1500台だった。

 ホンダは年間20万台以上のハイブリッド車を生産することで、独自のハイブリッドシステム「IMA」のコスト引き下げを狙っていた。一定の台数を確保できないと、コスト削減のハードルは上がる。量産効果を出すには、ハイブリッド車の販売拡大は急務だ。

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「エコカー戦略に悩むホンダ」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス副編集長

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部などを経て、2017年1月から日経ビジネス副編集長。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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中村 克己 元ルノー副社長、前カルソニックカンセイ会長