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『ニッポンの風景をつくりなおせ』編集日記

その1 東京編

  • 矢吹 有鼓

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2010年8月16日(月)

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羽鳥書店への来客

 文京区千駄木にある羽鳥書店の事務所は、内部が一目で見渡せるほどに小さく、その人の身体の大きさに比べて、あまりにささやかなものだった。

 「いったん、原稿をひきあげさせてもらえませんか」。

 梅原真さんは、相談というよりは決意表明に近い表情で、わたしたちに語った。「まずは、状況を整理して、お伝えします」

 実は、Webの日経ビジネスオンラインで、篠原という記者が自分のことを取材して、昨年(2009年)11月から「シアワセのものさし」という連載をしている。自分は、その連載をいっさい見てません、読んでません、どんなことがどんなふうに書いてあるのか、まったく関知してません。

 この記者がなかなかオモロイ奴で、この仕事の時はこういう人がいてこういうことがあった、という話を少しすると、すぐに調べていつの間にかその人物を取材している。どうなるんかな~と傍観していたら、連載がどうやら好評らしく、本になるという。さすがに本にするとなると、自分のことだから自分が中身を見ないわけにはいかない。

 すると、これが、あんがい、ようできてる。

 ここまでを一気に、かつじっくり丁寧に、大きな手振りとともに話してくれた梅原さんは、いよいよ本題に入った。

 そもそも自分の仕事をまとめて読めるものがなかったから、自分で本を出そうと思っていたが、まてよ、日経の本が出ればそれでええんやないか? それに、別のところと同じような内容のものを出してしまったら、出版社としてもどうなのか。ついては羽鳥書店に預けてある自分の原稿を、いったんひきあげ、話そのものをリセットして白紙に戻したい、と。

 2010年、1月も終わろうとする日の夕刻だった。この日は土曜日で、事務所では、代表の羽鳥和芳とわたしの2人が梅原さんと向かい合っていた。梅原さんとは、2度目の対面だった。

羽鳥書店の看板。窓に並ぶ、刊行物と案内(写真:羽鳥書店提供)
画像のクリックで拡大表示

グラフィック・デザイナー梅原真

 梅原さんが、いったんひきあげたいと言ったのは、デザイナーとしての仕事をまとめた作品集の原稿だった。わたしたちがその原稿を預かったのは、2009年の7月のこと。

 ただし、最初にそれは、梅原さんの10年来の友人でもあるグラフィック・デザイナーの原研哉さんに預けられたものだった。その頃、梅原さんは自分の仕事を一冊にまとめたいと思い、原さんに相談していた。

 ちょうど同じ頃、羽鳥書店は迫田司さんの『四万十日用百貨店』という本の刊行を準備していた。彼は、「シアワセのものさし」にも登場する人物で、四万十ドラマの畦地履正さんとともに、梅原さんの精神を継承する人でありデザイナーでもある。

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