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EVは「電車技術」で大化けできる

【交通編5】モーター制御を活かすと「クルマの常識」が変わる

2010年8月20日(金)

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東京大学新領域創成学研究科・先端エネルギー工学専攻の藤本博志准教授

 堀教授の研究室では、現在、電気自動車のモーター制御に関する研究を進めている。その中心人物となるのが、藤本博志准教授である。藤本准教授は堀教授の教え子で、ロボットや電気自動車の運動制御に関する理論研究が専門だ。

 藤本准教授は、究極の制御性能を目指し、「FPEV-2 Kanon」という完全オリジナルの電気自動車を、国の支援を受けて開発。現在、FPEV-2 Kanonをベースに、モーター制御に関するさまざまな実証実験を行っている。

トルク応答がガソリン車より2ケタも速い

 FPEV-2 Kanonは4輪すべてにインホイールモーターを搭載しているのが特徴だ。インホイールモーターとはその名の通り、ホイール部に内蔵してあるモーターのこと。モーターを各輪に配置することで各輪を独立に駆動させることができる。

 また、横方向の力を感知し横滑りを軽減する横力センサーも各輪に装備している。電池はリチウムイオン電池を採用し、1個当たり出力15ボルトの電池セルを10個接続している。

「FPEV-2 Kanon」

 藤本准教授は、ガソリン車と比較した場合の電気自動車の優位性を3つ挙げる。

 1点目は、タイヤを制御するモーターのトルク応答、すなわち、クルマに「力を出せ」と命令すると、それに応答して力を出してくれる速さが1000分の1秒と、ガソリンエンジンの10分の1秒に比べて2ケタも速いこと。

 2点目は、タイヤ1個1個にモーターを装備することが比較的容易にできるため、タイヤそれぞれを独立かつ正確に高速制御できること。そして、3点目は、モーターの電流の変化から、走っている路面の状態を把握できることである。

 まず、モーターのトルク応答が速ければ、それだけタイヤをより高速かつ高精度に制御できる。タイヤのほんの少しの空転も瞬時に検知し、即座にタイヤの滑りを止めることが可能である。これにより、雪道でも、より安定的に走行できるようになる。

4輪すべてにインホイールモーターを搭載
リチウムイオン電池を採用

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「EVは「電車技術」で大化けできる」の著者

山田 久美

山田 久美(やまだ・くみ)

科学技術ジャーナリスト

早稲田大学教育学部数学科出身。都市銀行システム開発部を経て現職。2005年3月、東京理科大学大学院修了(技術経営修士)。サイエンス&テクノロジー、技術経営関連の記事を中心に執筆活動を行っている。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師