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それでも主婦に家事を任せる?

「部屋が汚い。早く結婚しろ」と親に言われるのだが…

2010年8月20日(金)

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 独身男性です。部屋が汚く、親から早く結婚しろと言われることも疎ましいですが、自分でもなんともできず、どうしたら…(40代男性)

 遙から

 家事。これほど100人いれば100通りのやり方があるプライベートの領域はない。同時に、仕事をしていくうえで無視もできず、それをどうクリアし続けるかが、仕事に影響する重要な領域でもある。男性が結婚するのも、このクリアが主たる要因にもなってきた。

 私は長年、近所の専業主婦にそれを託してきた。毎週、私が家にいない日に、一日がかりで掃除洗濯から冷蔵庫の中の整理、クリーニングの出し入れまで、ありとあらゆる家事を依存してきた。家事好きの専業主婦に家事をまかせると、さりげなく「私が作りました」というメモと一緒に手造りジャムが置いてあったりし、100%まかせることで自分の仕事を100%集中できたし、家庭の味まで味わえるおまけまでついた。働くシングル女性には最強のパートナーだった。

 だが、それが仕事である限り、いつかは辞める。彼女たちの辞める理由は共通して、孫の世話か介護だ。その度に新規募集し、面接し、ひとりを決めるのだが、私は“家事好き”の専業主婦がいかに少ないかを思い知ることになる。

 ある主婦に家事を“まかせて”みたところ、部屋の隅や家具の下は掃除機をかけなかった。数か月経つと、ホコリと髪の団子状のものが部屋をころがる。

 「掃除機は、隅々までかけていただけますか」

 やがて私は壮絶な家事ダメ出し経験をすることになる。

 濃茶のアンティーク家具の塗りがはげ落ち、天板が白木になった。

 「化学薬品入り洗剤で塗りの家具はふかないでいただけますか」

 ゴムパッキンにカビが生え出した。

 「漂白剤を使って洗っていただけますか」

 ポットに残った水、コーヒーメーカーに残った水、がそのままだった。

 「ポットやコーヒーメーカーを拭く時、中に残った水は捨てていただけますか?」

 他にも、「ふきんは、時々交換してもらえますか」「タオルは棚の奥ではなく手前に並べてもらえますか」「靴下は結ぶのではなく、たたんで」「今は夏だから冬物を最前列には出さないで」etc…。

 極め付きは、白いフローリングに主婦の裸足の足跡が黒くべったりついていた。それを帰宅後ぞうきんで拭き、洗たく機を回した。すると、洗たく水がすべて部屋に流れ出し、一面水浸しになった。主婦が排水フィルターを閉め忘れたのだ。

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「それでも主婦に家事を任せる?」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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檜山 敦 東京大学先端科学技術研究センター 講師