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カメラ市場再編、ソニーの賭け

  • 伊藤 正倫

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2010年8月23日(月)

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シェア首位のビデオカメラとコンパクト型カメラ市場が成熟し、危機感を募らせるソニー。起死回生策として、従来の市場構造にとらわれない高単価商品を相次ぎ投入する。ニコンなどの一眼レフ市場を侵食し、業界全体の勢力図を塗り替える可能性を秘める。

 お盆休みに家族連れでにぎわう東京都内の家電量販店。5万円以下の低価格商品も珍しくなくなったビデオカメラ売り場で、世界初となるレンズ交換型の家庭用デジタルビデオカメラの予約受け付けが始まった。ソニーが9月10日に発売する「NEX-VG10」だ。

 型名にある「NEX」は6月に投入したデジタル一眼カメラの新製品と同じ。交換レンズの規格から、レンズを通った光を取り込むセンサーまで、この一眼カメラのものを採用した。画質が高いだけでなく、一眼カメラのように、被写体にピントを合わせて周囲の風景をぼかすといった撮影手法も、動画と静止画の双方で可能になる。

 価格は約20万円と高いため、購入層は映像にこだわる上級者が中心となりそう。高価格ゆえに販売がどこまで伸びるかは未知数だが、このビデオカメラがソニーの目下のカメラ戦略を象徴する存在であることは間違いない。

ビデオカメラ市場は3割縮小

 カメラ市場はこれまで一眼レフを中心とした一眼カメラ、コンパクト型カメラ、ビデオカメラの3つに分かれ、それぞれが独自に進化してきた。このうち、ソニーはコンパクト型とビデオカメラで世界シェア首位(2009年、テクノ・システム・リサーチ=TSR調べ)を誇る。一見すると勝ち組だが、担当部署の危機感は相当強い。この2市場の成熟化が鮮明になったからだ。

 まずビデオカメラ。TSRによると、2009年の世界市場規模は1200万台強で、2年前から3割も縮小した。リーマンショックによる消費減速の影響もあるが、見逃せないのが「コンパクト型カメラの動画機能が充実したことなどで、ビデオカメラを別途購入する消費者が減っている」(ソニー・パーソナルイメージング&サウンド事業本部の手代木英彦・統括部長)点だ。

 コンパクト型も価格競争による消耗戦に入った。2010年4~6月期の業績では業界中堅、オリンパスのデジカメ部門の営業損益が赤字に転落した。TSRの大森鉄男アシスタントディレクターは「年間1000万台売る力がないと収益的に厳しくなる」と見る。

 そんな中で順調に利益を積み上げているのがキヤノンとニコンだ。ともに1000万台プレーヤーだが、それだけではない。一眼カメラの主流である一眼レフで世界シェアの約8割を両社で押さえ、収益を牽引する。単価が高いうえに、売り切りではなく交換レンズでも稼げることが大きい。

 ソニーを含む他社は、この2強の牙城を長年崩せずにいた。一眼レフでは、ほかのメーカー製品を購入すると手持ちの交換レンズが使えなくなる場合があり、買い替えが起こりにくいことに加え、フィルム時代から培った技術とブランド力の壁が厚いからだ。

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