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“好調”建機に迫る中国勢の影

  • 伊藤 正倫

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2010年8月27日(金)

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コマツを筆頭に、業績が急回復するショベルメーカー。だが同じ建機でも、クレーンは中国勢の台頭で苦戦が続く。巨人キャタピラーより手ごわい相手となりかねない。 「本来なら、そろそろ需要が戻ってもいい頃なのだが」――。

 お盆休みを前にある懇親会に出席した神戸製鋼所のクレーン製造子会社、コベルコクレーンの藍田勲社長は、どこか肩身が狭そうだった。

 無理もない。同席したのは兄弟会社で油圧ショベルが主力のコベルコ建機経営陣。2010年4~6月期は売上高を前年同期から8割近く伸ばし、経常利益は約100億円と神鋼グループの大黒柱、鉄鋼部門に迫る勢い。片やクレーンは減収で赤字と足を引っ張った。

 建設機械は中国の経済成長の恩恵をフルに享受する業界とされる。コベルコ建機では中国での販売台数が前年を大幅に上回るペースだ。年初には、金融引き締めによる設備投資の減速懸念もあったが、大きな影響はなかった。国内最大手、コマツの4~6月期決算説明会ではアナリストから、ショベルの部品調達が追いつかずに機会損失が出るリスクを懸念する声すら出た。

クレーンは中国製が世界の過半

 では、同じ建機でもクレーンはなぜ不振なのか。道路やビルなどのインフラ整備は、ショベルを使った土木工事で終わらない。その上に建物を造るにはクレーンが必要だ。このため、ショベルの半年から1年後にクレーンの需要も上向くとされていたが、今回の回復局面では、中国メーカーがこの経験則の前に立ちはだかっている。

コベルコクレーンが進出を決めたインドでは電力や道路などの整備事業が目白押しだが、中国メーカーとの競争が待ち受ける

 例えば、軟弱な地盤での作業に適するクローラー式クレーンの今年の世界需要のうち、中国製品が1700台と過半を占めるとの予測もある。コマツなどショベル勢が1990年代から中国生産を開始したのに対し、クレーンの進出は相対的に遅れ、現地メーカーの台頭を許した。そして、リーマンショック後に中国が一大需要地となり、日米欧の需要は低迷したままだ。

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