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現代自、日本の“お株”奪い躍進

2010年8月30日(月)

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韓国の現代自動車が米国、中国、インドなどで攻勢を強めている。デザイン、品質、ブランド力などを高め、世界一のトヨタ自動車を追撃。関税で守られた韓国内への収益の極端な依存など、課題もある。

 韓国の現代自動車の躍進ぶりが、日本メーカーに衝撃を与えている。

 「(現代自は)脅威どころか、(日本メーカーは)様々な部分でもう負けている。欧州でもアジアでも既に日本車のシェアを凌駕した。品質も遜色ない。存在感がないのは日本くらいで、世界では実に強い」。ホンダのある役員は、こう本音を吐露する。

 それほど現代自の世界的なシェア拡大は著しい。

 例えば、日本メーカーの収益の大黒柱である米国。2010年1~7月の現代自のシェアは、傘下の起亜自動車と合わせて7.8%に達した。2007年は4.8%で、わずか2年でシェアを1.6倍に高めたことになる。

 一方の日本勢は、リコール(回収・無償修理)問題でトヨタ自動車がシェアを落とし、ホンダはほぼ横ばい。日産自動車は好調なものの、現代自にシェアでほぼ追いつかれた。

 「世界で年間600万台販売したい」。7月末に米アラバマ州の工場を訪問した現代自のチョン・モング会長は野心的な目標を口にした。世界一のトヨタ、2 位の独フォルクスワーゲングループに迫る地位を狙う。現代自は2011年にも、昨年の3割増しに当たる年間600万台達成を目指す。

トヨタより少ない販売奨励金

 シェアだけでない。注目すべきは現代自の地力が増していることだ。かつて現代自は、日本勢を真似たデザインと仕様のクルマを低価格で売るイメージが強かった。中古車の価値も低かったが、今や様変わりしている。

米国で販売好調が続く現代自動車の「ソナタ」(写真:山田慎二)
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 まず新車の販売価格。2002年時点で、現代自の主力セダン「ソナタ」は、競合するトヨタ「カムリ」、ホンダ「アコード」よりも21~22%も安かった。しかしじわじわと差を縮め、2010年では4~5%の差しかなくなっている。

 現代自は販売奨励金も減らしている。米国での今年3月以降の1台当たり平均は約1600ドル。トヨタやホンダの2000ドル前後を下回る。日本車より少ない値引きで売る力をつけた。

 「ヒュンダイ」ブランドに対する消費者意識も変化した。中古車の価格情報を提供する米「ケリー・ブルー・ブック」によると、ブランドロイヤルティー(忠誠心)が上昇。今年3月の調査でトヨタ、ホンダを追い抜いた。

 「日本車が韓国車に大きな差をつけているというのはまやかしだった。(現代自の)品質、商品力、ブランド力の地道な改善が認知されてきた」。アライアンス・バーンスタインの中西孝樹・株式調査部長はこう指摘する。

 日本勢の“お株”だった品質、高い中古車価値などを実現しつつある。

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「現代自、日本の“お株”奪い躍進」の著者

山崎 良兵

山崎 良兵(やまざき・りょうへい)

日経ビジネス記者

日経ビジネス編集部、ニューヨーク支局、日本経済新聞証券部を経て、2013年1月から日経ビジネス編集部。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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