エコカー補助金の期限が切れる9月末が迫ってきた。独走するトヨタ自動車の「プリウス」を抜くクルマはあるか。景気の先行きも、「補助金なき市場」の争いに影響しそうだ。
政府のエコカー補助金が切れた後は、どんなクルマが売れることになるのだろうか。
「まず購入コストですね。お客さんが重視するのは」。ある東京都内の自動車ディーラーによると、エコカー補助金があっても、顧客が購入を検討する自動車は、小さな「コンパクトカー」が圧倒的に多かったという。
そんな“激戦区”にこの秋、自動車各社が次々に新型車を投入する。

自動車メーカーの中でも、「小型車専業」と言えるスズキは9月18日、小型車「スイフト」をフルモデルチェンジして発売する。2代目に当たる現行モデルは今年6月末までに日本で28万台、海外で149万台を販売したヒット車だ。
3代目は新開発のエンジンとCVT(無段変速機)を積み、エンジンのカバー部分などで樹脂部品の採用を増やすなど、軽量化にも心を砕いた。加速性能を向上しつつ、2輪駆動でCVTの車種の燃費はガソリン1リットル当たり23kmに達する。価格は2輪駆動車で1台124万4250〜147万5250円。日産自動車が7月に発売した小型車「マーチ」や、トヨタ自動車の「ヴィッツ」、ホンダの「フィット」、さらにはマツダの「デミオ」などと真正面からぶつかる。
小型ハイブリッド車が台風の目
ここで、2009年4月にエコカー補助金が始まる前に売れていたクルマはどんなものだったか振り返ってみよう。2009年3月の販売ランキングでは、軽自動車を含めた上位5車種はすべて小型車だった(下表)。エコカー補助金の期限が切れた後、日本の自動車市場は売れ筋が以前に戻る、つまり正常化していくと考えると、各社が小型車に力を入れるのも当然のことと言える。
ただしここで注目したいのは、補助金の1年半で爆発的に普及したHV(ハイブリッドカー)の勢いが、どこまで続くかということ。その中で、業界関係者が最も注目するのが、ホンダが秋に発売するフィットのHVだ。
ここから先は「日経ビジネスオンライン」の会員の方(登録は無料)、「日経ビジネス購読者限定サービス」の会員の方のみ、ご利用いただけます。ご登録のうえ、「ログイン」状態にしてご利用ください。登録(無料)やログインの方法は次ページをご覧ください。










