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【隠れた世界企業】任天堂がうなった画像技術

DMP(東京都武蔵野市、画像処理半導体の設計・ライセンス提供)

2010年8月31日(火)

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画像処理を担う半導体の設計を手がけている。1億台以上を販売したニンテンドーDSの後継機での受注を果たし、一躍注目を集める。顧客開拓の割り切りで、実績なきベンチャーの罠の壁を打破した。

 空中に浮かんだ人気キャラクターのマリオがぐるぐると回り、飛行機が奥行きを持った空間で輪くぐりする。任天堂が今年6月、米ロサンゼルスで開催した世界最大規模のゲーム見本市「E3」で披露した3D(3次元)映像を裸眼立体視できる携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」は、世界の注目を集めた。

CEO(最高経営責任者)の山本達夫氏は、新規受注ごとに観葉植物を購入する(写真:皆木 優子)

 そのロサンゼルスの会場で、各国の報道陣や業界関係者が万雷の拍手を送っているその光景を感慨深げに眺めている男がいた。ディジタルメディアプロフェッショナル(DMP)代表取締役で、CEO(最高経営責任者)を務める山本達夫氏だ。

 2002年に創業、社員わずか40人のDMPは、この任天堂の発表を機に世界中から注目を集めることになった。DMPは、3DS最大のウリである3D映像を表示する画像処理技術を半導体にして、任天堂に提供したからだ。

注力分野を転換し競争軸変える

 DMPの主力事業は、画像処理技術を半導体メーカーなどにライセンス供与することだ。2004年にDMPのCEOに就任した山本氏は、米IBMに長年勤務した後、ルネサステクノロジの米国法人へと移り、シリコンバレーで半導体のマーケティングに従事していた。

 シリコンバレーで10年以上暮らしてきた間、山本氏はいくつものベンチャーが成功する姿を目の当たりする。

 「いつかは、自分も本当の力を試す機会を得たい」。こうした思いを抱いていたところに、DMPに出資するベンチャーキャピタルからCEO就任の誘いが舞い込んだ。

 山本氏は「YES」の返事をしたが、当時の業界事情を知る人は、一体なぜそんな決断をしたのかといぶかしむことだろう。当時、画像処理の半導体事業は再編の真っ只中にあったからだ。そのスピードはすさまじく1990年に約70社あった企業数は、2006年には10社以下にまで絞り込まれた。

 再編が急速に進んだ最大の原因は、コンピューターのダウンサイジングの波が進んだこと。かつてはスーパーコンピューターに採用されていたような高度な画像処理技術も、性能の進歩でパソコンでも処理可能になった。

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「【隠れた世界企業】任天堂がうなった画像技術」の著者

広岡 延隆

広岡 延隆(ひろおか・のぶたか)

日経ビジネス記者

日経コンピュータ編集部、日本経済新聞産業部出向を経て2010年4月から日経ビジネス編集部。現在は自動車など製造業を担当している。これまでIT、電機、音楽・ゲーム、自動車、製薬産業などを取材してきた。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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