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営業方法には“生き方”が反映される

客を騙すようなことをしてまでノルマを達成すべきか

2010年9月10日(金)

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 ご相談

 営業です。ノルマ達成には「客を騙す」とまではいかないもののそれに近いことも必要で、悩みます。私には営業が向いていないのでしょうか。この仕事に慣れるべきか、迷っています。(20代男性)

 遙から

 私は最近、保険業界の闇を見た。自動車を購入した時のディーラーに勧められた自動車保険に加入した。しかしどう考えても価格が高すぎるように思えた。

「私の記憶では過去これほど高かった印象がないのですが?」

「いえ、お客様の場合は、どうしてもこの価格からのスタートになります」

「そうですか・・・」

 運転時には保険に入っておらねば不安でもあり、私はその保険に加入した。

 後日、知人の保険代理店の人に契約書を見てもらった。

「なんの特典も反映されていない最も高い契約になっています」

 聞くと、いくつかの割引特典を私は持っており、中でも最も高い特典は、過去の保険契約での高い等級なのだそうだ。代理店の人は驚いたまま私に聞いた。

「保険中断証明書は過去の代理店からもらっていないのですか?」

 車を売却して一時中断した保険の等級を、次に車を購入する時に継続させるための証明書だという。

「なにそれ?そんなの知りません」

「いいですか・・・」

 保険のレクチャーを受けた私は、さっそくその特典やらを反映させるための資料集めをした。まずは廃車証明。続いて、過去の代理店に中断証明書の発行の要請。そして、現在の契約の取り消し。続いて、私はレクチャーしてくれた親切な代理店と契約をやり直したかった。

 ところが、中断証明書は申請期限切れでアウト。また、ディーラーは「契約取り消しは無理なので、解約にしましょう」と提案した。

 まず過去の代理店に、期限切れをなんとかならないか頼むと、代理店は言った。

「うちと再契約すると約束するなら、なんとかしましょう…」

 また、「取り消せないけど、解約ならできるそうだから」と報告する私に、親切な代理店は叫んだ。

「それじゃあだめなんですっ。いいですか・・・」

 解約したところで一度でも高価格での契約をした事実があれば、それまでの本来あった等級は中断証明があろうがすべて消えてしまう。だから解約ではなく、“取り消し”でなくてはだめなのだ、と。

「でも、取り消せない、と言われました」

「では、保険会社のお客様センターに事情を訴えましょう」

「きっと無理でしょう」

「やってみなければわかりません」

「それに・・・」

 と、私は気になることを言った。

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「営業方法には“生き方”が反映される」の著者

遙 洋子

遙 洋子(はるか・ようこ)

タレント・エッセイスト

関西を中心にタレント活動を行う。東京大学大学院の上野千鶴子ゼミでフェミニズム・社会学を学び、『東大で上野千鶴子にケンカを学ぶ』を執筆。これを機に、女性の視点で社会を読み解く記事執筆、講演などを行う。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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