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金融危機が生んだ蓄電池

2010年9月15日(水)

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電力設備向け2次電池のバナジウム電池を開発、製造する。先行するカナダ企業を買収、一挙に先端技術を入手した。中国は世界最大のバナジウム産出量を誇るだけに注目集める。

 2009年に風力発電設備の新規設置数で米国を抜き、世界最大となった中国。総発電容量でも世界首位になるのは時間の問題だが、急成長が故の構造問題も抱える。送電網の整備が追いつかないため、風力発電設備の3分の1はほとんど稼働していないと言われる。こうした中、期待を集めているのが蓄電池メーカーの普能(プゥナン)(北京市)だ。

 積極的な設備投資で中国最大の太陽光発電設備メーカーに成長した尚徳太陽能電力(シャンダァタイヤンナンディエンリー)(サンテックパワー)でCOO(最高執行責任者)を務めていた江宋(=ウ冠に先)(ジャンゾンシャン)氏も同じ問題に着目していた。新規参入が相次ぎ供給過剰に陥っているのは太陽光発電も同じ。「再生エネルギーの未来には蓄電が重要」と考えていた矢先、普能からCEO(最高経営責任者)就任の打診がきたのだ。従業員数はサンテックより2ケタも少なかったが、潜在力の高さに魅力を感じ、2009年10月、普能のCEOに転じた。

成長に伴い世界から人材が集まる
成長に伴い世界から人材が集まる。江宋 CEO(中央)はサンテックパワーから、チーフエンジニアの王鉄氏(左)や生産担当の林伯駿氏も海外企業出身だ

 普能を立ち上げたのは現董事長の兪振華(ユウジェンファ)氏だ。ソフトウエア企業を成功させて財を成した兪氏が次の成長分野と狙いを定めて、蓄電池の開発ベンチャーとして2007年に創業した。

 手がけるのはバナジウム電解液を用いたレドックス・フロー電池だ。電解液をポンプで循環させ、イオン交換膜の両側で酸化反応と還元反応を起こし充放電する。リチウムイオン電池に比べエネルギー密度は低いが、電池としての寿命が長いため、電力設備向けの蓄電池として需要が期待されている。

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「金融危機が生んだ蓄電池」の著者

坂田 亮太郎

坂田 亮太郎(さかた・りょうたろう)

日経ビジネス副編集長

東京工業大学大学院修了後、98年日経BP入社。「日経バイオテク」「日経ビジネス」を経て2009年から中国赴任。北京支局長、上海支局長を経て2014年4月から日経ビジネスに復帰

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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